家作りだけではありませんが、最近のネットの情報はすごい。
どんなことも情報収集が可能です。
もちろん家作りのことも、本当にたくさんの情報を得ることができます。
新築のときのハウスメーカー、工務店、どこに依頼しようか検討中にも、ネットで口コミなどを探し、評判はどうだろうか?とひたすら情報を探しました。
ネットには、個人の方のブログなどもあるのですが、メーカーのホームページなどよりも、施主からの直接の情報なので大変参考になりました。
結果、いいメーカーにもめぐり合えて、いい家を建てることができました。
でも、友人宅を見て、少しだけ気になることがありました。
友人宅は、私がネットで調べた結果、かなり悪い評判やトラブル事例がたくさん出てきたのでやめたメーカーでした。
でも、友人宅は非常にいい家です。
新築し完成した際に招待されて家の中を見せてもらったのですが、まったく問題はなく、むしろ素晴らしく良くできていました。
間取りも申し分ないし、室内の施工も完璧といってもいいと思います。
自分が家を建てた後だったので、壁紙の継ぎ目や細かい施工部分にまで思わず目を向けてしまいましたが、少なくとも目につくような不具合個所はまったくありませんでした。
しかも、その時にかなり仲のいい友人だったこともあって、ある程度の金額も内緒で教えてもらったのですが、その見た目から考えるとかなり安く建てられており、コストパフォーマンスは非常に高そうです。
別に我が家の出来が気に入らなかったり、悪いというわけではありません。
ただ、ネットでの口コミや悪評を気にするあまり、自ら判断せずに、悪い印象を持ってしまい、そのハウスメーカーをしっかりと検討せず外してしまったことが気になりました。
ネットの情報を鵜呑みにしてしまい、自ら選択肢を減らしてしまっていたかと思うと、少し残念です。
ネットは、非常に便利。
昔ならこんな情報は素人である施主は簡単には得ることはできませんでした。
とはいえ、考えてみればツイッター、ブログ、掲示板などはあくまで個人の主観的な意見です。
その個人の意見に対して、ハウスメーカー側にだって言い分はあるはずなのです。
実際の状況を知ることはできませんし、あくまで、施主側の意見だけしかない。
客観性に欠けるものだという認識を持ったうえで、その口コミなりを考えなければいけませんでした。
そして、施工がいまいちだったり、営業さんの対応がちょっと、というような場合、実際に施工する大工さんや営業さんはたくさんいます。
施工や対応がいまいちという理由でハウスメーカー全体を否定するものではないような気もしています。
実際自分がそのメーカーに頼んだとして、その事例が当てはまるとは限らないのです。
さらに、あまり有名でないハウスメーカーで、さらにネットに口コミなどの情報がまったく無いと非常に不安になりますが、だからといって悪いハウスメーカーではありません。
あくまでネットに情報が無いだけ。
また、悪い情報が無いからといっていいメーカーとも言えない。
さらにいうと、悪い情報があるからと言って悪いメーカーであると考えていいものでしょうか?
ブログなどにあるトラブルはあくまで1個の事例です。
年間1000棟建てるメーカーだとすると、1/1000のミスがたまたま表れているだけかもしれません。
それがもし年間10000棟建てるメーカーだとしたら、1/10000のミスなのかも。
要するに、極端な悪い例が目立ってしまっているだけ、という可能性もあるのです。
ネットの情報だけでそのメーカーをやめてしまったのは、ちょっと早とちりだったかもしれません。
家というのは、単純に性能の比較とかもできないため判断が難しいので、ネットの口コミなどの情報に頼りがちですが、ネットの情報だけを鵜呑みにしないで、実際に自分で施工例を見たり、調べてから判断するべきですね。