新築時にネット環境をどうするか?
以前は自宅のネット環境は必須だったと思います。
しかし、今は誰もがスマホを持っています。
いつでもネットにつながっているスマホがあるのに、あえて自宅に光ファイバーを引くべきなのか?
なかなか悩ましい問題です。
コストはかかるが光の準備は必須
たしかにスマホだけで十分とも感じますが、それでもあえて光回線を導入できるように準備しておくことは必須だと考えます。
今はスマホだけで十分かもしれません。
でも、先々を考えたとき、スマホ以上に便利なのが、タブレットであり、PCです。
やはり画面サイズの違いが大きい。
若い方にはわからないと思いますが、老眼などもありますし、視力は確実に衰えます。
視力が下がっていなくても、原因はわかりませんが、年齢とともに小さな文字を読んだりすることが非常に苦痛になってくるのです。
さらに、これからの時代を考えると、ストリーミングサービスがさらに増えてくると思う。
そうなるとスマホだけで全ての通信をまかなうことは逆にコストがかかってしまうかもしれません。
もし、コストとしては同等だとしても、通信量を考えながらスマホを使用することは非常にストレスが掛かります。
それを回避するためにも光を導入できる準備だけはしておくことがベストだと考えます。
準備って何をする?
ネット回線、光回線を導入する準備とは何が必要でしょうか?
機器の置き場所
まずは、ルーターなどの機器の置き場所。
これをあらかじめ考えておくと見た目を非常にすっきりとさせることができます。
ルーターがみえているということは、LANケーブルなども見えているということ。
そうなるとルーター周辺がとにかくごちゃごちゃして見苦しくなりやすい。
ネット機器は基本的にはさわったりしないので、見える必要はありません。
できるだけ隠して設置できるのがベストです。
ただ、密閉された狭い空間に押し込んでしまうと、熱がこもってトラブルのもとになるので、ある程度の広さの空間で、換気できるような場所がベストです。
クローゼットの中などに専用のスペースを作っておくなどがいいかもしれません。
LAN配線
Wi-Fiがかなり便利になって有線で接続することは減ってきましたが、それでも安定性の面を考えたときは圧倒的に有線です。
その中でも特に安定していたほうがいいのは、動画関係。
テレビなどの周辺にはルーターから有線にてLAN接続できるように配線しておくのがいいでしょう。
そして、後はWi-Fi用のアクセスポイントへの接続用のLAN配線も計画しておきましょう。
Wi-Fi計画
家の中でスマホやタブレットなどを無線接続できるようにアクセスポイントを設置する。
光回線を引くなら絶対にやったほうがお得です。
そして、アクセスポイントの位置は非常に重要。
今なら、中継器などもありますが、やはりできればそれぞれを有線で接続したい。
そして、それはメッシュWi-Fiと呼ばれる複数アクセスポイントでの計画が一番快適です。
普通のアクセスポイントを複数配置すると、Aというアクセスポイントの範囲からBというアクセスポイントの範囲へ移動するとき、接続が不安定になりがち。
電波は重複しており、うまく移行できないこともよくあります。
これがメッシュWi-Fiだと複数のアクセスポイントを一つのものとして使用できるため、それぞれの範囲を渡り歩いても、スムーズに移行していきます。
少々高価な機器となりますが、利便性を考えると非常におすすめです。
少し横道にそれてしまいましたが、アクセスポイントの位置へ話を戻します。
以前は各階の中央付近にそれぞれ1台アクセスポイントを配置するのがいいと考えていましたが、現在はもっとアクセスポイントを増やすべきだと考えます。
各階の中央に配置すると、どうしても家の端のほうで電波が不安定になる場合が多いのです。
電波が不安定にならないようにするためにおすすめの配置が、各階の端にアクセスポイントを配置するというもの。
東西に長い家なら、各階の東の端と西の端にアクセスポイントを配置するという感じ。
家の形状にもよりますが、これで電波の弱いところをほとんど無くすことができます。
2階建てならアクセスポイントが4台も必要になってしまうため、費用は掛かります。
それでも家の中でWi-Fiを探すなどという無駄な作業はなくなります。
この4台でメッシュWi-Fiを構築すれば家の中は完璧です。
壁内LAN配線だけはやっておく
新築の準備として絶対にやっておきたいことは、LAN配線とネットの計画を練ることです。
空配管でも構いませんが、できれば面倒なのでLANケーブルまで施工してもらったほうがいいと思います。
たしかに、空配管にすると多少はコストが抑えられますが、手間暇を考えたとき、それほど得とは思えません。
しっかりと計画して、LAN配線だけ施工してあれば、後からネット環境を整えることは非常に簡単。
ここはコストをかけてもやっておくべきだと思います。
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