家の保証というのは難しい

家作りの考え方

保証内容を把握しているでしょうか?
家電などではなく、家について。
保証内容なんてほとんどのものについてきちんと把握できていないと思いますが、特に家については難しい。
保証が付いているから安心です。
こんな言葉をハウスメーカーの営業の方から聞いたり、カタログで目にすることがあります。
たしかに安心だと思ってしまうこともありますが、保証内容をしっかりと把握できていないのに安心と言えるのでしょうか?

保証をきちんと把握するのは困難

保証書などをきちんと読む人ってどれくらいいるのでしょうか?
取扱説明書すら読まない人がいるのに、保証書の細かい文字をちゃんと読んで理解している人などほぼいないのではないでしょうか?
この辺りはもはや保険と同じ。
保険の規約をどこまで把握しているか?
個人的にも、はっきり言えばある程度は把握していますが、細かい条件迄はわかっていません。
しっかりとわかっていないのに保証が付いているから安心だ、と考えてしまうのは自分でも不思議というほかありませんね。

家の保証期間は想像より短い

家の保証を考えてみると、家は何十年も住むものです。
では、保証期間は?と思い、保証書をよく見てみると、2年程度のものが多いと思います。
壁紙など仕上げ関係は、環境によっても劣化などがあるため仕方がありません。
温度、湿度、使い方などにより差も大きいです。
長期にわたって保証をするのは無理ですね。
床暖房や全館空調などの大物設備はもう少し長いかと思いきや、メーカー保証は1年という製品もたくさんあります。
家電量販店のように延長保証が付けれる制度もありますが、なにもなければ1年というのは、もしもの時の大がかりな修理を想像するとちょっと短く感じます。
では、家自体についてはどうでしょうか?
家の構造、強度について、という意味。

家の構造躯体については、工務店などでは10年、ハウスメーカーの中には、50年以上というところもあります。
10年は少し短い気もしますが、ハウスメーカーなどでは30年から50年の保証と結構長くなっており、やっと安心できるような期間となっています。
とはいえ、この保証の長さにも問題があります。

保証には条件がある

この30年とか50年という保証は、ほとんどの場合、10年ごとにハウスメーカーの定めるメンテナンスを受けた場合となっています。
たしかにメンテナンスは大事だとは思います。
どんなものだって使いっぱなしでは壊れてしまいます。
家も同じ。
多少は劣化などもあり傷んできますので、定期的に点検を行って補修をすれば50年だって保証しますということです。
このように聞くと、おっしゃる通り、正しい意見に感じますが、点検補修が条件の保証など意味があるのでしょうか?

本当に必要な補修なのか?

構造躯体の保証ということなので、点検内容としては、屋根、外壁などの雨漏り、白アリ対策などの点検・補修だと思います。
これが保証のための点検ということなので余計に問題があるのです。
まずは、なんといっても、きちんと点検を行おうとすると、足場が必要になります。
点検後、補修を行う際にも必要ですので仕方ありませんが、これだけでも、かなりの費用がかかります。
そして、この点検、補修ですが、ハウスメーカーに言われればやるしかありません。
やらなければそこで保証はなくなりますから。
点検した後、こういう補修作業が必要ですということになると思いますが、メーカー側は、保証のためにはちょっとのことでも補修が必要と言わなければなりません。
この程度の劣化は別に気にしなくてもいいという程度の状態でも、補修が必要です、となってしまうのです。
まあ、メーカーにとっては仕方ありません。
たいていの場合、次の点検は10年後だったり5年後になると思います。
もしその間に雨漏りなどがあった場合、どうなるでしょうか?
保証期間内なので無償で対策をしなければなりません。
対して、点検時にちょっとした不具合や劣化を見つけて、ほとんど問題ないけど、念のため補修するなら有償の補修として行えるのです。
はっきりいって、これは長期保証の弊害といってもいいと思います。
保証期間が長いことは、いいことばかりでもないのです。

家の点検の難しさ

家の点検をどこに依頼するか?
これは非常に難しい。
保証とセットとなる点検・補修はどうしても高額になります。
そこには保証費用も含まれているようなものですから。
でも、だれに点検を頼んでも心配は尽きない。
点検のみを依頼しても、点検した結果なんの問題もありませんでしたって報告するより、こういう不具合がありましたって報告のほうがちゃんと点検してるように感じませんか?
このことは当然点検する側も考えているため、点検したからには何か指摘しないと、という意識になってしまうんです。
しかも、それにより補修を依頼されればさらに売り上げアップ。
自動車などのように動くもの、さらに、基準がしっかりしたものだと点検もやりやすいのですが、家というのは動きませんし、基準があいまいなことが多いため本当に難しいです。

点検は必要なのか?

個人的な意見となりますが、点検は必要です。
でも、あくまでその家に住んでいる人が点検する程度でいいのではないかと考えています。
素人だからよくわからない?
まったく構いません。
住んでいてどこかおかしいと感じたら点検を依頼する程度でいいのではないでしょうか?
雨漏りしているかもしれないから点検ではなく、雨漏りしたので見てください、で問題はないのです。
壁紙がぬれたり被害は多少出るかもしれませんが、事前に点検して雨漏りになりそうなところを見つけることはできるかもしれません。
でも、そこで点検後補修するのと、雨漏りがあってから補修をするのとでは、長い目で見ると前者のほうが高くなる場合が多いです。
点検補修を定期的に行うことになるため、補修頻度が多くなってしまう分、高額になってしまうのです。
例をあげると、外壁のシーリングを10年ごとに打ちかえるのと、目で見てかなりシーリングが割れてきたので15年目に打ちかえるのとの違いです。
30年で考えると、10年ごとでは3回打ちかえに対し、目視だと2回くらいで済むのではないでしょうか?
費用は2/3で済みます。

やり方によってはもっと減らすこともできます。
目で見て劣化していても、打ちかえしないという手もありますから。
実際に雨が染みてきてから対策するという方法です。
目で見て割れていてもそれほど問題ない場合も多いですからね。
いずれにしても、定期点検や保証は、とても費用がかかるシステムで家についてはあまり良いこととは思えません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました