ホームセキュリティは必要?

家作りの考え方

家を新築して、アパートやマンションから一戸建てに引越すと気になるのが家の防犯について。

アパートやマンションは出入口が玄関の一個しかなく、一階の場合はベランダや窓も気になりますが、2階以上の階に住んでいる場合は、ベランダや窓はほとんど気にしなくても大丈夫。

こう考えると、唯一の出入口である玄関の戸締りだけしていれば、それほど気にする必要はありません。

対して、一戸建て。

玄関は同じですが、アパートやマンションと違い基本的に1階に住んでいることになります。

そして、1階には当たり前ですが窓がたくさんあります。

家によっては勝手口もある。

アパートなどよりどうしても防犯面が気になります。

泥棒や不審者へどのような対策をするか?

まず、一番に思いつくのがホームセキュリティを頼むことです。

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ホームセキュリティってどうなの?

よくCMなどもしているセキュリティ会社に加入するという方法です。

これが一番簡単な防犯対策の方法と言えるかもしれません。

お願いすれば機器の設置はもちろん、緊急時には決められた時間内に駆けつけてくれます。

ただし、当然費用はかかります。

初期費用として、機器設置に20万円程度は最低限必要となる。

さらに月額料金が5000円程度。

最近では、もう少し安くなって、月額4000円程度が多いかもしれません。

初期費用がかからない、機器をレンタルするプランなどもありますが、その分月額費用が高くなり、たいてい月7000円以上となってしまいます。

その家に住む期間が5年以内でのセキュリティ利用ならレンタルがお得でいいかもしれませんが、ずっと住むつもりの家なら機器買取で月額費用を抑えたほうが当然お得になりますので、戸建てに住む場合、基本的に機器買取のプランで検討してください。

セキュリティ会社によってはもっと安いところもありますが、大手だと大体これくらいになると思う。

検討してみても、費用面を考えるとなかなかホームセキュリティを頼むのも難しいのが現実かもしれません。

自分でセンサーやカメラを設置する

ホームセキュリティに加入するのは費用的に踏み切れない。

それなら自分でやるしかありません。

最近は玄関や窓につける安価なセンサーがたくさん販売されています。

取付も非常に簡単なものが多く、電話機につないだり、WiFi経由でネットに接続できるものもあります。

この辺りが一般家庭には最適ではないかと思います。

また、カメラなどもあって家の周辺を監視することも可能です。

パナソニックのものなどは、BDレコーダーに接続できるものなど家電製品と組み合わせて使用できるなど、非常に便利です。

その上、設置を自分でやった場合、かかる費用は、機器を購入する費用だけ。

安価に簡易なセキュリティを導入できます。

ただ、どれも基本的には音がなったり、メールでの緊急連絡などはありますが、警告したり、記録を取るだけで、警備員が駆け付けてくれるなど、それ以上のことはありません。

カメラに不審者が映っていた。

それをネット経由で出先で確認できたとしても、それを警察に通報するのは難しいですよね。

実際にガラスを割られていたり、実害がカメラで確認できた場合はともかく、不審な人が家の周りをうろついているのがカメラで確認できたからと言って、通報できるものではありません。

実際にカメラに不審者が映っていて、ドキッとしたが、よく見たら自分の親だった、なんてことは良く起こります。

こういった実際に人が駆け付けてくれるなどは、当たり前ですがホームセキュリティのほうが圧倒的に優位です。

その前にやるべきこと

上記の二つの対策は、あくまでも泥棒などに入られそうになった時の対策。

でも、その前にやるべきこととして、そもそも泥棒に狙われないようにする対策をすべきだということです。

泥棒に狙われにくい家。

それは、どういった家でしょうか?

まずは、見通しがいいこと。

プライベートな空間にしたいと考えると、家の周りは塀やフェンスで囲いたくなりますが、しっかりと囲ってしまい、きっちり目隠ししてしまうと外部からの視線を完全に遮断することになります。

それによってプライバシーは守られますが、それは不審者が隠れたり、侵入時に窓を破るなどの作業をするときに便利な空間。

不審者にとってもいい空間になってしまいます。

セキュリティの面で考えると、あえて囲いすぎず、適度に見通せるような状態が好ましいのではないでしょうか?

そういった観点から考えると、家を建てる前の段階。

土地を探す段階からセキュリティについては考えるべきかもしれません。

家など建物が密集したごちゃごちゃしたところよりも、見通しのいい土地のほうがいい、ということも言えると思います。

とはいえ、なかなか街中にそのような場所はない、というのが実際ですが。

家の構造も考える必要がある

家を建てるときからセキュリティについて考えている人はほとんどいないでしょう。

でも、本来は家自体の間取りや構造を考えているときからセキュリティを考慮しておくべきなのかもしれません。

一番は入られないこと。

ということは出入口や窓が少ないにこしたことはないのです。

特に要注意なのは勝手口と窓。

玄関をピッキングで開けて忍び込むのは最近では減ってきているそうです。

理由は、単純。

窓を割って入るほうが簡単だから。

玄関には鍵が2重だったり、扉も重く重厚で簡単にはこじ開けれない、等どんどん厳重になっていますが、窓はいつでもガラスです。

玄関前で細かい作業をしているより、庭に回って窓を割るほうが当然早い。

しかも、玄関前よりも庭側の窓のほうが目隠しフェンスなどがあり、人目につかない場所になっている場合が多いのです。

さらに、窓よりもっと危険なものが勝手口。

どの家にも言えると思いますが、勝手口は玄関より扉自体も弱そうじゃないですか?

勝手口も鍵は2重になっている扉が増えましたが、そもそもバールなどで強引にこじ開けようとすることを考えると、明らかに玄関より勝手口のほうが簡単に開きそうです。

そして、それ以上に勝手口の問題点が鍵の閉め忘れです。

玄関は確認するのに勝手口は確認を忘れたり、そもそも鍵をあけっぱなしにしていることが非常に多いのです。

忘れるだけでなく、勝手口は家の裏手にあり、人から見られにくい場所にある。

そういう意味で、ただでさえ泥棒に目を付けられやすいところなのに、ちょっとゴミ捨てに行くだけだからとか、油断してしまうことが非常に多いところとなっています。

結局どうすべきだろうか?

セキュリティのことだけを考えるならホームセキュリティに加入するのが一番いいのは間違いありません。

プロがしっかりとやってくれます。

ある程度かかってしまう費用は、その分効果も高いとも言えます。

だけど、そこまでお金をかけるべきかどうかが問題。

実際に家にある貴重品や現金ってどれくらいありますか?

車などを除けばそれほどたいした金額がないご家庭が多いのではないでしょうか?

対して、ホームセキュリティにかかる費用。

大手ある程度のレベルのセキュリティを望むならば、初期費用+月額費用で、5年で50万円程度必要なのです。

あれ、家にある現金や貴重品ってすべてを合計してもその程度、もしくは、それ以下ではないでしょうか?

このように考えると一般的な家庭ではホームセキュリティは不要ではないか?と思ってしまいます。

いやいや物やお金ではなく、家族の安全のためにも必要だ、という意見もあると思います。

たしかにその通り。

お金を盗まれるのも怖いですが、家族が侵入者に遭遇してけがをしたりするほうがはるかに怖いですよね。

でも、この点についてはセキュリティ会社は、それほど有効に作用していません。

もともと家に侵入してのんびりと物色しているような泥棒はおそらくいません。

さーっと家の貴重品や現金がありそうなところを物色してすぐに逃げます。

さらに最近の泥棒は、セキュリティ会社がどの程度の時間で来るかも把握しており、それよりも短い時間で逃げていくらしい。

なので、セキュリティがあろうがなかろうが侵入に適していれば関係なしに狙うようです。

そして、泥棒と遭遇してしまうということは、家に人がいるということ。

人がいるということは、セキュリティは切ってしまっている場合さえあります。

このときに、泥棒が入ってきたら当然ですが、なんの意味もありません。

このように考えると、心配でセキュリティの機器を取付けるなら、個人的には窓とドアに防犯センサーを付ける程度でも十分ではないかと考えます。

窓やドアが破られて、センサーが感知すれば大きな音が出る。

家に誰かがいるなら、音に気が付いて起きて電気を付けると思います。

そうなったら、ほぼ間違いなく侵入者は逃げていくでしょう。

不在時の場合は、音が鳴っても、そのまま侵入されることもあるかもしれませんが、そんな時は金銭的被害はある程度あきらめましょう。

むしろ在宅時で遭遇しなくて良かった、と考えるべきかも。

金銭的被害についても、ホームセキュリティに加入していた場合の金額と比較すると、逆に安くついているかもしれません。

そして、もし泥棒に入られたなら、その後で対策はしっかりと考えてください。

泥棒に狙われたということは、その家には狙われやすく、入りやすい、見つかりにくい、と泥棒が考える状況が、その家にはあるということですから。

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