新築の検討期間はどれくらいがいい?

家作りの考え方

家を建てる。

ほとんどの方にとっては、一生に一度のことです。

当然、気合を入れてしっかりと考えます。

最初はどうするか?

まずは、住宅展示場へ足を運び、ハウスメーカーのモデルハウスを見て回ります。

ある程度目星を付けたら今度はそのハウスメーカーの工場見学、建築中の構造見学、完成した物件の見学会などのイベントに参加して、さらに絞り込む。

最終的には、2、3社に絞り込んで、建築プラン、見積を依頼。

ここまででもかなりの時間がかかります。

でも、仕方ありません。

人生で一度あるかないかの大きな買い物です。

慎重になってしまいます。

ついに出てきた見積は、こんなにかかるの!というくらいの予算オーバー。

家を建てるのには、本当にお金がかかります。

さらに、プラン、見積を出してもらうと、ハウスメーカーによっては、いついつまでに契約をお願いします、というように期限を切ってくることがあります。

この期限内でないと、見積の金額では契約できません、というような具合にプレッシャーを掛けられることも。

でも、人生に一度の高価な買い物にそんな簡単に決断はできません。

見積をもらったのち、予算の都合から理想をすべて詰め込んだプランはあきらめて、要望を絞り込んでプランの見直し、予算の調整などを行って、ある程度形になってきたら、値引き交渉なども行う。

あれこれと考えたり、交渉したりしていると、あっという間に3ヶ月も経ってしまいました・・・。

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年内に入居をと考えていたのに、まだ契約するハウスメーカーも絞り込めていないような状態。

計画からかなりの遅れです。

後になって思うのは、複数の住宅展示場に行って、とにかく多くのモデルハウスを見て、しっかりと検討をしようと思ってがんばっていたのですが、それが少し度を過ぎていたかもしれません。

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どれくらいの期間考えるべき?

あまりにたくさんのモデルハウスを見て、長期間にわたり家を検討を続けていると、そのうち何が何だかわからなくなってしまいます。

ここはあのメーカーのあのモデルハウスが良かった、この部分は、あのメーカー、でも、金額的には、こちらのメーカー、という感じで一長一短なことがほとんど。

全ての項目について優れていて、ここで建てるしかない!というようなハウスメーカーや工務店に出会えることは、ほとんどないと思う。

そして、たくさん見て検討した弊害として、決断が出来なくなってしまうのです。

お金に糸目は付けないならわかりませんが、金額も含めて考えると、完璧なメーカー、モデルハウスというのは、おそらく存在しないのではないでしょうか?

完璧なものを探そうとするあまり、最初は楽しかった家作りも、だんだんと楽しくなくなり、むしろ家のことを考えるのが苦痛な状態になってしまいました。

それは当たり前です。

ほとんどの方にとって住宅ほどの金額のものを買うことは、おそらく初めてのこと。

車だってなかなかの金額ですが、車なら気に入らなければ売却し他の車を購入することも可能ですが、マンションならともかく、一戸建ての売却は非常に難しい。

難しいというより、無理に近いと思う。

そのような買い物なので、失敗は許されない。

そのプレッシャーはかなりのものです。

さらに、ハウスメーカーとの交渉、家族間の調整など、とにかく大変なストレスにさらされます。

個人的には、そのストレスに耐えられるのは、長くて1年、できれば半年くらいかな、と感じました。

おそらく半年と思っていても、なかなか決められずに、それ以上になってしまう場合がほとんどですので、検討期間は、だいたい半年を目途としておいて、最長で1年くらいと計画しておくといいかもしれません。

ちなみに、ハウスメーカーや工務店が決定した後、家に住めるまでにはさらに1年程かかります。

比較的建てるのが早いと言われているハウスメーカーでも、半年くらいはかかります。

それぞれの会社によって家が完成するまでの工期も違いますので、もし〇月までには引越しして住み始めたい、というような期限があるならば、そのあたりもメーカーや工務店に早めに伝えたうえで検討してください。

早めの決断が大切かも

私の場合、最終的には何とかハウスメーカーを決めることはできましたが、1年どころではなく、結局、かかった期間は2年弱。

スタートが早かったので、何とか希望していた時期には間に合って引越すことが出来ましたが、本当にギリギリになってしまいました。。。。

結果論なのかもしれませんが、その過程は、すごく大変で本当に苦しかったので、家作りを楽しめているうちに、決断出来ていたらよかったな、と後になってすごく感じています。

ハウスメーカーを検討している最終段階では、仕事中にも、ふと家のことを思い出し、考え込んでしまっていました。

仕事中に仕事を忘れて他事を考えてしまうほど悩んでしまっているなんてことは、いい状態なわけありません。

本来、家を建てる、ということは非常にうれしくて、楽しいことのはずなのに、そのことが苦痛になってしまう、というのはすごくもったいないことです。

そして、最終的に決断したプランと見積は、振り返って比較してみれば、検討途中に似たようなプラン、同じような金額の見積があったな、というもの。

わずかな救いは、その途中の見積より、金額がわずかに安いということくらい。

でも、最終的に決断ができるまでにかかった時間とストレスなどを含めて考えるなら、ちょっとだけでも安くて良かった、とは到底思えない程度の金額差でした。

私が優柔不断であるということが主な原因ではありますが、終盤に悩みに悩んでわずかな金額を調整したりしていたことは、ほとんど意味がなかったのではないかと思ってしまいます。

家は確かに一生に一度の非常に高価な買い物かもしれません。

でも、やはり値段相応といいますか、高価なものはやはりそういった価値があるということ。

安価なものも同様で、値段なりの物なのです。

コストパフォーマンスの高い家が欲しいと思っても、見積金額が同じくらいの家なら、設備なのか、家の広さなのか、家の構造なのか、どこに重点が置かれているか?という点が異なるだけで、基本的には、やはり金額なりの家になります。

それならば、家づくりが苦しくなってしまう前に、勢いですぐに契約、というのはなかなか難しいかも知れませんが、家づくりを楽しめている間に、思い切って決断して契約することが出来たらよかったかもしれません。

半年程度の検討期間、と上では書きましたが、もしそれよりも早く、ここで建てたい!と思うようなところに出会うことができたなら、しっかりと検討したうえなら、あまり考えすぎないで契約したほうがいいと思う。

家づくりが楽しい間に決断できること、それはすごくラッキーなことだと思いますから。

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