カーテンは想定外の事態を生む

間取りの失敗

窓のカーテン。

おそらくほぼすべての家についていると思います。

でも、家を建てるときには当たり前の存在過ぎて後回しにされ、そこまで考慮されません。

以前は、窓にはカーテンを付けるのが普通で他の選択肢はまったくと言っていいほど考慮されませんでしたが、最近では、各種ブラインド、スクリーンなど種類もいろいろあって選択の幅は広がりました。

そのため後からでも何とでもやりようがあることも間違いではありません。

ただ、時として後からではどうにもならないことも起こるのです。

想像よりはかさばる

カーテンやブラインドというのは薄いものです。

ただ、実際に取付けてみると意外とスペースが必要となります。

カーテンも開けたときに束ねてみるとなかなかの大きさとなる。

特にカーテンにこだわりのない方の場合、あまり考えていないのもあって、想像していたよりもまず間違いなくカーテンを束ねた状態を大きく感じると思います。

カーテンを開けて束ねるとそこそこのボリュームの出っ張りとなるのです。

こういったことをなにも考慮していないと想像以上に邪魔な存在となります。

カーテンとエアコン

カーテンとエアコン。

どちらも壁に取り付けますよね。

まれにですが、この二つのスペースが重なってしまい、どちらかを小さなものにするしかないという状況になることがあります。

カーテンレールを通常の長さにすると、エアコンを少し小さなものにしないと取り付かない、という状況です。

まあ、たいていはカーテンが多少短くても、気にならない程度で済ませられるのですが、ごくまれに窓枠ギリギリにしないといけないということも起こりえますので、少し注意が必要です。

また、最近の高性能なエアコンの中には、これまでより幅の広いものが増えていますので、ますます注意が必要となっています。

カーテンと収納の扉

この点はハウスメーカーや工務店側も気がついて、クローゼットがある場合は、すぐのところには窓を付けない間取りになっていることが多いと思います。

あまり起こらないことなのですが、まれに施主からの要望により間取りを変更していった時などいつの間にか窓がクローゼットのすぐそばになってしまい、実際にカーテンレールを取付けたら、クローゼットの扉をあけたとき、カーテンレールが干渉する、というようなことが起こってしまうことがあります。

本来は工務店側に気が付いて指摘してほしいのですが、施主からの要望に応えているうちに、うっかり見落とされてしまうこともあり得ますので、注意が必要です。

カーテンというのは、レールを外付けでなく窓枠の内側に取付ける方法もあるのでどうにもならないわけではありません。

ただ、枠内に取り付けるとできる限りの大きさでカーテンを付けたとしても、サイドから光が多少漏れてしまう、というデメリットもあります。

できるだけ普通の施工ができるようにしておいたほうが、選択の幅も広がるので特殊な施工を仕方なく採用する、というような状況にはならないように気を付けましょう。

カーテン、シェード、ロールスクリーン どれがいい?

カーテン、シェード、ロールスクリーン、他にもありますが、窓には、主にこの3種類を検討すると思います。

この3種類だと、存在感を一番主張しているのがカーテンです。

カーテンにはひだがあり立体的なため大きく場所をとりますし、かなりの存在感。

対して、一番すっきりして、存在が薄いのがロールスクリーン。

これはひだがまったくない。

窓がシンプルで非常にすっきりとした印象となります。

シェードもカーテンよりはすっきりとして見えますが、ロールスクリーンにはかないません。

選ぶときの大前提として、動かし方の違いがあります。

カーテンは横に、シェード、ロールスクリーンは縦に動きます。

これが見た目以外では選択の最重要項目といってもいいかも。

日の光を遮るときに、カーテンでは閉めると暗くなってしまいますが、シェードやロールスクリーンでは、目線の高さまで光を遮るように開閉を上下に調整することが出きます。

これが非常に便利。

カーテンを半分閉めるというのも可能ですが、このときの状態を考えると、シェードやロールスクリーンのほうが見た目がスッキリとして好印象。

カーテンだと、半分閉めるという状態は、なんとなくだらしない印象になってしまいます。

シェードやロールスクリーンを使用していて気になることは、この二つはあまり窓を開けたときに閉めていることをあまり考えられていないということ。

レースのカーテンなら窓が開いていても風にそよぐだけで何も問題になりませんが、シェードやロールスクリーンでは問題となります。

どちらも下にウェイトが入っていることが多いと思うのですが、それが風に振られて窓に当たったりするのです。

カツカツと音を出したりしますし、編戸ならそのうち壊してしまいそう。

窓を開けて使うような場所で半分閉めた状態にしたいような場合には、シェードなどはあまり向いていないのかもしれません。

窓枠内にレールやカーテンを取付けたい。

こんな時はロールスクリーンが一番適していると思います。

非常にすっきりしていますし、枠ギリギリにするのもやりやすいです。

大きさを把握しておくことが重要

カーテンと聞くと薄いものという印象ですが、カーテンレールもありますし、束ねれば結構大きい。

シェードやロールスクリーンも同じ。

取付には多少のスペースが必要です。

この辺りを把握したうえで、間取を検討しておけば、カーテン周辺のトラブルには巻き込まれないで済むと思います。

まあ、カーテンでのトラブルは致命的な失敗にはなりにくく、住み心地にもそこまで影響を与えないことから、大きなトラブルになってしまうことが少ないので、軽視されがちです。

とは言え、見た目という面ではかなり大きな影響となります。

インテリアにこだわりたい、という方窓にはカーテンやシェードなどを取付けることを間取り段階から考慮しておいたほうがいいと思います。

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