家の中でトイレの位置をどこにするか?
たいていの場合は玄関付近が一番多いでしょうか?
一番多いとはいえ、玄関付近のトイレには欠点もあります。
玄関にお客さんが来た時に、使いにくくなってしまうのです。
入るのも入りにくいし、すでに入っていた時に出るにも出にくい。
ではどこがいいでしょうか?
家の中央はNG できるだけコーナーに
とにかくトイレが使いやすい位置にしよう。
こんな風に考えていると、なんとなく家の中央付近にトイレを配置すると便利では?と考えてしまうことがあります。
でも、中央はできるだけ避けたい。
たしかに、トイレは家族はもちろん、お客さんも使うもの、みんなが過ごしている場所から近いほうが使いやすいのは間違いありません。
家の真ん中の方なら、誰からでもトイレが近くなって使いやすい。
こんな風に考えてしまう場合もありますが、家の真ん中にトイレは、できれば避けたい場所です。

理由は、ずばり音。
トイレから聞こえる音は、どんな音でも、あまり気持ちのいい音ではありません。
使いやすい場所ということを優先して考えていると、トイレが家の真ん中のほうになってしまう場合があります。
たしかに場所としては使いやすい。
家の中央付近にあったほうが、どこからでも近くにあるわけですから。
でも、音のことを考えると、わざわざ3方向に人がいるかもしれないような場所にトイレを作る必要はありません。
絶対に家の角、コーナー部分に配置するのが正解だと思います。
トイレはお客さんも使う
トイレは家族だけでなく、お客さんも使用する。
このことは非常に重要です。
忘れずに考慮してトイレの位置を考えましょう。
特に我が家もなのですが、来客があまりない、というご家庭では、トイレはお客さんも使う、ということを失念しがちです。
今のところお客さんとして家に招くのは、親や兄弟、友人などの親しい方ばかりかもしれませんが、 長く暮らしていると、それほど親しくない、という方もやってくることがあります。
そんな方が来た時にも、トイレをお貸しする場合があるかもしれません。
お風呂場の付近など、できればあまり他人には見せたくないような位置にトイレをつくってしまうと、来客時のストレスとなる場合がありますので、気を付けましょう。
階段下のトイレはいまいちかも
階段下のトイレは、あまりお勧めしません。
階段下トイレの印象としては、どちらかというと無駄になってしまいがちな階段下のスペースを有効活用しているように感じます。
でも、問題もあるのです。
よく言われるのは階段の形から天井が迫ってくる圧迫感。
ただ、この圧迫感はあまり気にしなくても大丈夫。
たいてい座る背中側の天井が低くなっているので、気になることはほとんどありません。
でも、やはりトイレの上が階段であるということが問題になる。
階段を人が行き来するときの音がトイレを使っている人にとっては結構気になるのです。
階段の足音は、ドンと降りるような感じになるため、普通の廊下の足音よりも圧倒的に大きいです。
その真下にトイレがあると、やはり足音が気になります。
用を足している最中に、ドドドド、と人が階段を登ったり降りたりする音がする。
まあ、気にしなければいいのですが、そういうわけにはいきません。
どうしても気になってしまいます。
排水まで考えると・・・
トイレを流せば、下水に流れることになります。
大雨などで下水自体が流れないというゆうようなトラブルが起こってしまえばどうにもなりませんが、その前、下水に流れる前の敷地内で詰まってしまうなどのトラブルはできるだけ無くしたい。
当然自分の責任なので、費用もかかるかもしれない。

そんなことまでは考えなくてもいいのかもしれませんが、排水管のつまる可能性を少しでも無くしたいなら、自分の敷地内の下水や排水の配管は短いほうがいい。
下水の接続部分や浄化槽の場合は浄化槽に近ければ、当然自宅内の排水管も短くすることができます。
排水管自体が短いのですから、排水管が詰まる可能性は、多少低くすることができます。
これは短いために詰まる箇所が少ないことに加えて、排水管の勾配が短いほうがつけやすいというのもあります。
排水管には勾配が付いています。
流れるほうが低くなっていて傾いているのです。
当たり前のことなのですが、配管が長くなるとこれも多少勾配が甘くなることがある。
1mの配管の勾配は簡単に施工できますし、確認もできます。
でも、これが20mになるとそうはいかない。
20mずっと配管に勾配を付けて施工、それを確認するのは結構難しいのです。
多少水平に近い状態になってしまう場合も出てくるでしょう。
そして、排水管が短いほうがいいのは、トラブルが起こってしまった場合も同様です。
もし排水が詰まったときでも、配管自体が短いなら、つまった原因を探すのも容易になります。
玄関付近が一番かも
ここまで上げてきた点を考慮してトイレの位置を考えたとき、来客時の弱点もあるものの、結局、一番無難な位置が玄関付近にトイレだと思う。
来客時に気になるとはいっても、玄関で話し込むようなことはあまりないのではないでしょうか?
これはインターホンの進化が関係しているかもしれません。
カメラが付いたインターホンによって、来客がどのような方かわかるようになりました。
それによって、そもそも玄関を開けることが減りました。
さらに、宅配の方なども、昔ならはんこを探すあいだ、玄関の中で待っていた、なんてこともあったのですが、最近では物騒になってきたからか、基本的に玄関の中には入ってきません。
玄関の中に入れるような方なら、もう上がってもらったほうがいいような気もするため、玄関で話をする、ということはほとんどなくなってきたと思います。
来客の際には、必ず玄関を通るので、偶然バッティングしてしまうことはあり得ますが、可能性としては、ほとんどないといってもいいかもしれません。
こう考えると、玄関付近のトイレのデメリットはかなり小さなものかもしれません。
やはり一番よく見かける間取りということは、ある意味その位置が一番使いやすいということです。
出掛けるときも、外出前に行きやすいし、家に帰ってきたときも、玄関を入れば、すぐにトイレに行けます。
家に帰る途中で、トイレに行きたくなったけど、もう少しで家につくから我慢して帰ってきた、という方は意外と多くいると思う。
外出時の出入口に近いということは、意外と大きなメリットです。
音や入りやすさには気を付けなければいけませんが、そのあたりを考慮に入れつつ玄関周辺にトイレを作るのが一番いいのかもしれません。
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