間取りは何年先を想定して考えるべきか?

間取りの失敗

間取りを考えるとき、今の暮らしだけでなく将来のことも考えます。
特にこどもの存在は間取りを大きく左右します。
こどもが二人いればこども部屋が2部屋は欲しい。
今現在、子供が1人でも、念のためもう一部屋。
誰もが将来を想像しながら間取りを考えると思います。
でも、将来のことを考えることが結果として落とし穴になってしまうことがあります。

あくまで想像でしかない

将来を想定しながら間取りを考えますが、それはあくまで想像でしかありません。
子供が1人かもしれないし、3人かもしれません。
なら子供部屋を3部屋と思うかもしれませんが、もしかしたら4人になるかも・・・。
想定通りいくとは限りません。
さらに考えていくと、老後はどうなるだろう?遠い将来のことまで考えます。
でも、それも想像でしかありません。
先のことは誰にもわかりません。
考えすぎてしまった結果、あまり意味のない部屋ができてしまうなど、間取の失敗が起こってしまいます。

考えすぎても意味がない

将来を考えすぎるあまり、今の生活を犠牲にしてないでしょうか?
将来のためといっても、本当にその想定した未来が来るかはわかりません。
もしかしたら不要なスペースなどを準備しているだけなのかもしれない。
そんな不確かなものを事前に準備しておくなんて意味がないのでは?
今、子供が一人いるとすると、子供部屋は二部屋あれば十分です。
3人子供が欲しいので3部屋用意するというのならわかりますが、二人でいいけど、もしかしたら3人になるかもというくらいなら、二部屋で十分だと思う。
3人できたらどうするか?
それはそのとき考えればいい。
子供部屋だって考えようによっては、必須なものではありませんし、上の子に一部屋、下の子は二人で一部屋とか、男の子グループに1部屋、女の子グループに1部屋などどのようにでもなるものです。
もしもの話をしだしたら、準備するものはどんどん増えてしまう。
老後に体が不自由になって車いすを使うようになったりしたときに便利なようにトイレを大きめにする。
実際将来どうなるかなんてわかりません。
こんな想定をするよりも、いざとなったらリフォームで対応したほうがはるかに実際使うのに便利な状態にできると思います。

どれくらいまで考えるか?

将来を想定するのは悪いことではありません。
ただ、考えるといってもある程度の範囲で十分。
あくまで個人的な意見ですが、この先10年程度のことを想定する程度で十分だと思う。
10年くらいの将来の想像はそこそこ当たるものです。
もしかしたら生活は激変しているかもしれませんが、そんなことは誰にも分りませんし、そんな想定をしなければならない人は、そもそも今家なんて購入すべき人ではないのではないでしょうか?
10年だって相当な期間です。
小学校に入学したばかりの子供が高校生になっています。
これくらいの期間を想定していれば、それ以上は考えすぎ。
その時になってリフォームで対応したほうが使い勝手はもちろんですが、コスト的にも抑えられると思います。

間取りについて将来に備えるという意味で言うと、もう一点対策があります。
あえて突飛な間取にしないというもの。
いわゆる普通の間取にするということです。
注文住宅なのに普通の間取ではなんだかもったいないような・・・。
でも、考えてみてください。
普通の間取りって、万人にある程度受け入れられるから普通の間取りなのです。
万人に受け入れられる、それはいろいろなライフスタイルの人に対応しているということ。
これって将来の生活の変化に自然と対応していることになるのではないでしょうか?
これといって特徴のない間取りであることが将来に備えることになります。
とはいえ、それではあまりに面白くないと思いますので、今の暮らしに適した間取りを作りながら、あまりに個性的な間取になりすぎないように気を付ける。
このように間取りを考えれば将来を見越した間取りに自然となるのではないかと思います。

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