家づくりでは子どもを優先して考えない

間取りの失敗

家を建てたり購入する人。
いろいろな方がいると思いますが、小さなお子さんがいる家庭が多いのではないでしょうか?
そのような家庭では、何かにつけ子供優先で考えてしまいがち。
でも、家づくりではできればそれは避けたほうがいい。

子どもは成長する

小さなお子さんがいる家庭では、家を考えるとき、どうしても子どものことを考えてしまうと思います。
でも、お子さんはすぐに成長します。
ハイハイしかできなかった子などは、あっという間に大きくなって走り回るように。
走り回っていた子は、いつの間にか高校生になり、それほど家にはいないかも。
子どものためにと思って考えた事って想像以上に短い期間しか生かせないのです。
今の状況で優先したいことは、5年後、10年後にはまったく不要なものも出てきます。
今の生活にきっちりと充てはまたような家を建ててしまうと、将来はあまり住み心地がいいとは言えないかもしれません。

どのような家がベストか?

将来にわたって快適な家というのはどのような家でしょうか?
非常に難しい問題なのですが、おそらく普通の家というのが答えだと思います。
家というのは一生に一度しか建てられない場合が多いかもしれません。
そうなると、せっかくなのでということで、ちょっと変わった間取にしたり設備を入れてみたりしてしまいます。
でも、そういった特別な仕様というのは、いずれ必要なくなった時にそこは無駄になってしまいます。
そして、ベストな家というのは常に変化していきます。
住み始めたときに最高だという家は、家族や生活の変化についていけない家かもしれません。
では、変化に対応できる家というのは、どのような家なのでしょう。
それは今現在100点満点の家ではなく、多くの人が80点以上をつけるような家。
基本的には満足だけど、ここはちょっと違うかもって思うくらいの家なのではないでしょうか?
まさに、普通の間取の普通の家。
普通というのは、誰もがある程度満足する家。
それは、誰もがではなく、そこに住む家族の生活が変化してもある程度満足できるということも言えると思います。
注文住宅であえて普通の家。
逆に勇気がいることかもしれませんが、変化への対応の面では普通の家が一番だと思います。

将来に備えた設備はどうする?

子どもが増えたときのために、間仕切り収納などを準備しておく。
こういった将来への備えとなるような設備はどうすべきでしょうか?
あくまで個人的な意見ですが、まったく必要ないと思います。
間仕切り収納などを準備するくらいなら、初めから二部屋でいい。
それだと一部屋無駄になる?
大丈夫!
収納部屋として使用してください。
いざ住み始めると、いくら収納を大目に用意していたとしても、確実に足りなくなります。
一部屋ゆとりがあるならそれは収納用の部屋として使用すればいいのです。
子ども部屋なら6畳くらい。
いろいろ収納していくと、それくらいすぐにいっぱいになることも。
間仕切り収納などという高価な設備をもしかしてのために準備するのはもったいない。
変化に対応できるということはいいことですが、意外とデメリットも含まれているのです。
間仕切り収納でいえば、防音的にはどうしても、普通の部屋には劣ります。
他では可動棚。
これももののサイズに応じて棚の高さを調節できるのですが、固定棚に比べるとがたつきやそりが出やすい。
また、世の中の常識と言われていることすら変化することがあります。
バリアフリー。
お年寄りのためにはバリアフリーがいいと言われていましたが、今では足腰の運動のため多少の段差はあったほうがいいなんて言われることもあります。
現状で足が悪くなってきているならバリアフリーのほうが良いのでしょうが、子育て世代の若い方が将来のために備える必要はないと思います。
もうすぐに生活に変化の予定があるのなら当然対応は必要ですが、どうなるかわからないようなこと遠い将来への対応は、それほど考えなくてもいいと思います。

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