不具合や施工不良が起きてしまったら

家作りの考え方

家を建てるといろいろなトラブルが起こります。

その中には、びっくりするような施工不良や不具合もあったりする。

なぜこんなことになったのだろうか?というものも多数あると思う。

でも、施主がその原因について深く考える必要なんてありません。

とにかくきちんと家を完成させることに全力を注ぎましょう。

理由は不要、とにかく改修

家を建てるなんてことは、何度もあることではありません。

多い人で3回。

多くの人は人生で1回限りではないでしょうか?

ならば納得できる家を建ててもらい、その家に住み快適に暮らすことが一番の目的です。

もう一度建てることはほぼないので、施工した会社に施工不良の原因や今後の改善を求めることは基本的に無駄です。

少し冷たい感じがするかもしれませんが、お互いに無駄なことはしないほうがいいのは間違いない。

ハウスメーカーや工務店側もきちんとしたところなら、こちらから言わなくても今後のために教訓にするでしょうし、不具合が出ないように対策を考えます。

施主が口を出す必要はないのです。

トラブルのとき、原因がわからないとまた同じトラブルが起きるかもしれないから、理由を知りたい。

こう考える気持ちもわかるのですが、トラブルの原因の多くは単純なミスです。

設計者の図面誤り、施工者の図面の見落とし、作業ミスなどケアレスミスがほとんどです。

これは注文住宅においてはもはや仕方ないといってもいいものです。

施主としては仕方ないでは済ませられませんが、1軒1軒異なるものを作る上においては必然的に起きてしまいます。

逆に言うと、注文住宅ではなく、同じ家を何軒も建てればこういったミスは減らせます。

でも、そういう家ではなく自分の好きなように変えられる注文住宅ではどうしてもミスが起きやすくなります。

いくら経験を重ねても、異なる部分があるためです。

ミスが起きる原因を簡単に考えると、個人の注意不足がほとんど。

では、なぜ注意不足になるか?

個人の資質もありますが、たいていは忙しいから。

仕事が山積みで、時間がないからミスを犯す。

ならば急がなくていいからゆっくりと作ってほしいと施主は思ってしまいますが、ゆっくり作ることは家の値段が高くなることを意味しています。

施主にとっては急がないからきちんと作ってほしいと考えますが、時間をかけることはお金をかけることと同義です。

人件費はその間ずっとかかるわけですから。

このような観点から考えると、トラブルの際、詳細な報告書を出してほしいなどということはあまり要求しないほうがいい。

気持ちはわかるのですが、この報告書作成にさらにマンパワーがとられてしまう。

忙しいためトラブルが起きたのに、報告書作成のためさらに忙しくなってしまい、次のトラブルの誘発になりかねません。

調査にも費用と時間がかかる

家電などが故障したとき、どこが壊れているか調査してほしいなんてことをおっしゃる方もみえますが、調査するというのは、そんなに簡単ではない。

調査には費用がかかります。

会社にもよりますが、1流メーカーの技術者が壊れた原因の調査をする。

それに1人で1日かかったとしたら、これは4~5万円程度の費用をかけているのと同等です。
さらに、メーカーでは調査して口頭で原因を伝えるということはあまりないので、報告書も必要ということになる。

書類を作成するのも無料ではありません。

さらに費用がかかってしまいます。

その上、故障個所はわかるかもしれませんが、その故障の原因が確実にわかるというものでもありません。

もしかしたら初期不良かもしれないし、使っていた環境が悪かったのかもしれないし、設置時のミスかもしれない。

使っているほうは、普通に使っていただけ、と主張するのが普通です。

メーカーとしてもあまり顧客を疑うわけにもいきませんので、たいていは原因は不明ということになります。

では、調査費用はどうなるでしょう?

初期不良ならこの調査費用はメーカーが持ってくれるでしょう。

原因不明の場合はどうなるでしょうか?

費用が宙に浮いてしまうのです。

まあ、多くのメーカーは初期不良として頭を下げておいたほうが面倒がないことを知っていますので、そういうことにしてしまいますが・・・。

とはいえメーカーとしては、まったく無駄になったわけではないのですが、この調査している製品の値段によっては、もはや無駄といってもいいこともあります。

たとえば、販売価格が30万円のテレビ。

これなら調査も多少は有益かもしれません。

では、10万円のエアコンならどうでしょうか?

使っているほうとしては原因を調べてほしいという気持ちになりますが、原因究明よりもすぐに修理して、1年保証したほうが安価かもしれません。

さらに安い製品では、不具合時には故障個所がどこだなどと考えることなく、即新品と交換したほうが安い場合が多いのです。

これは家についても同じです。

施工不良の原因と言われても、上に書いたように単純ミスの場合がほとんど。

それを原因は?と言われても、ただ作業者のミスとしか言いようがありません。

そして、上にも書いたように、報告書などを作成するのも時間とお金がかかります。

個人的な考えですが、いくらメーカー側が悪いとしても、不具合の報告書などは基本的に不要です。

不具合の報告よりも、補修方法や補修内容の議事録なりを提出してもらうほうがはるかに有意義だと思います。

ちなみに、不具合の報告書などが必要なパターンというのは、今後も取引が続く、というような場合です。

同じものを購入したり、依頼する。

また同じトラブルが起こってはたまったものではありません。

こんな時は報告書を出させるのもいいと思います。

でも、家は違う。

おそらくもう一度建てるようなことはありませんし、大きなトラブルが起きた場合、余計にそこにまた依頼することはないでしょうから。

とはいえ、報告書を作ってもらったほうがいい例外も当然あります。

メーカー側が議事録でなく、報告書を出したいという場合は、当然出させましょう。

これはその打合せに参加しているメーカー側の担当者がその場では判断できないから言っていることです。

この場合は報告書が必要となります。

そして、このような場合、報告書を出してもらう期限を議事録に入れましょう。

どの会社も忙しいので、期限のない仕事は後回しにされたり、忘れられてしまうこともありますので。

この辺りは一般論ですね。

不具合は人による

不具合がどれくらい起きるか?

これは人によります。

人によるというのは、作業する人はもちろんですが、施主にもよるという意味です。

細かい施工の問題などでは、人によって不具合と感じる場合とそれほど気にならないという場合があるからです。

細かいことまで気になるというような人は当然、不具合が多くなりますし、住めればいい、というような人にとっては不具合なんてほとんどないかもしれない。

家も違えば不具合の基準も異なるのですから、ネットで調べたときに出てくる不具合が多かった、少なかったというのは、それほどあてにならない情報だと思って下さい。

事実不具合はあるとは思いますが、一般化してこのハウスメーカーはだめだ、とか、この工務店は良かった、と考えることは難しいためです。

とにかく家を完成させよう

話がそれてしまいましたが、とにかく自分の家を完成させることに集中しましょう。

不具合が起きてしまった理由なんて関係ありません。

必要なのは不具合のない家。

改修されて不具合が解消されればそれでよしとしましょう。

割り切って考えることも必要だと思います。

私の家にも施工不良による不具合がありました。

その当時は、いろいろと考えた。

考えて、考えて、考えすぎてほんとうに疲れてしまいました。

その時、こんなことを考えても無駄だと不意に感じました。

もともと製造業で働いたことがあったため、なぜこのようになったのだろうか?などと余計なことまで考えてしまっていましたが、家が良くなるほうへ改修され、不具合が解消されればそれでよいではないかと考えるようになって、急に気持ちが楽になりました。

不具合が1個あると、他にも不具合があるのでは?と疑うようになってしまいます。

それは不安になっているだけです。

不安というのは、大きくなったとしても、実際の不具合が増えていくわけでも減っていくわけでもありません。

とにかく見つかった不具合は修正する。

着実に不具合を改修して、ご自身が納得できる家になるように頑張りましょう。

大金をはたいて買った家だから完璧にしなくては、という思いから不具合探しをしてしまったりして、粗探しをしてしまうのは止めたほうがいい。

それによって得られるものよりも、施主の疲弊のほうが大きい場合が多いのです。

引き渡しを受けたのだから、もう修正はしませんというようなメーカーや工務店はあまりないと思う。

住んでからでも修正は可能なのです。

完璧になるまで引き渡しを拒否する。

そのようなことはお勧めできません。

むしろ完璧はあきらめましょう。

実際には、契約した内容の家、仕様通りの家ができていれば、そこまでで本来十分です。

契約通りということですから。

でも、実際には家の仕様書にははっきり言ってたいしたことは書いていません。

特に納まり具合などの仕上げ面については何も書いてないといってもいいくらい。

極端に言えば、施工が雑で見た目ボロボロでも仕様は満たすことはできます。

仕上げ面については、メーカーの基準というより、各職人の基準での出来となってしまうことが多いのです。

どうやっても直しようがない不具合

不具合がある。

間違いなくハウスメーカーなり、工務店なりの設計、または、施工のミスによるものである。

でも、その不具合は、どうやっても改善するのは難しい。

どうしても改善を、と考えると、家をほとんど解体するしかない。

時にはそんな不具合も出てくるかもしれません。

仕上げの不満とかではなく、設計ミスで当初の図面通りには到底できないというような場合には、初めは修正を要求するとしても、ある程度で妥協して、金銭面での解決でも仕方ないと覚悟しておいてください。

本当は何十年も住む家ですので、金銭面での解決ではなく、修正をしてほしいと思うでしょう。
でも、無理なものは無理。

実際問題、不具合の程度にもよるのですが、施主側がどれだけ大きな問題であると考えても、実際裁判になってしまった場合、支払われる額はほとんどの方の想定をはるかに下回る額になるのです。

その上、裁判費用も掛かり、併せて、精神的な負担も大きい。

ほとんどメリットはありません。

修正をお願いして、メーカーや工務店が白旗を上げ、値引きや交換条件などでの解決を持ちかけてきたら、ある程度交渉はするとしても、妥協も必要になります。

たとえば、この不具合は何とか我慢するとして、別のところの仕上げは納得できないからやり直しを要求し、さらに設備の追加をお願いするなど、交換条件が値引きよりも交渉しやすいかと思います。

妥協は難しいとは思いますが、解体して作り直すというような要求は基本的にできませんので、メリット・デメリットを考えて妥協点を見出してください。

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