将来を考えすぎない

家作りの考え方

家を建てたら、多くの方にとっては、そこに一生住むことを考えていると思います。

それなら、先々のこと、将来にわたって住めるように考えて家を建てなくてはいけません。

こどもが生まれたら、子供が大きくなったら、子どもが巣立って行ったら、夫婦の老後、これらまで考えたうえで家を建てる。

正しい面もあるのかもしれませんが、それは本当に困難な作業となります。

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未来は未定

将来のことを想定して家を建てても、その通りの未来がやってくるかはわかりません。

なので、想定するのは近い将来だけにすべきです。

例えば、5年、10年先くらいまで、という程度にしておく。

20代、30代の方が30年後の60歳を過ぎた老後のことまで考えていても、想像するような未来はやってこないかもしれません。

今の60代と30年前の60代では、はっきり言って元気さも違うと思う。

今の60代のほうが圧倒的に若々しくて元気な方が多いです。

各年代においてもですが、20年前に想像していた未来とは違うと感じていませんか?

想像通りにはまずならないのが未来なのですから、将来を想定しての家づくりなんて、あまり意味のないものです。

今を大切に

将来のことは誰にもわからない。

老後のことも考えて、と遠い先のことまで念頭に家をつくっていたら、今が犠牲になってしまいます。

老後のためにバリアフリーにする。

もしかしたら、それは将来便利な事なのかもしれません。

でも、最近では、多少の段差があったほうが運動になって健康を維持できる、なんてことを言うようになりました。

バリアフリーにすることによって、体に負荷がかからないため体力が落ちやすいのでは?という考え方です。

どちらも間違いではありません。

でも、この健康を保つために段差があってもいい、という考え方自体が、以前には無かったものです。

実際に将来いつまで健康でいられるか?なんて誰にもわかりませんし、何十年も前から体が弱っていくことを想定するなんて、無意味だと考えます。

こどものことだって同じです。

こどもは2人と考えて、こども部屋を二部屋作ったとします。

でも、こどもが2人とは限りません。

もしかしたら、2人目が偶然にも双子かもしれない。

こどもの人数だけを考えても、将来を完全にコントロールできるものではないのです。

そんな不確かな将来の想定にあわせて家を建てる。

本当に無駄が多くなってしまいます。

予算についても今が最重要

家自体だけでなく、今が大切なのは、予算についても同様です。

今現在で払っていけそうな住宅ローンなら、それ以上の無理な予算削減や家を削るようなことは考えなくてもいいかも。

何千万ものローンを組む際にはどうしても心配が大きくなっていきます。

少しでも返済が楽なように、会社がつぶれても大丈夫なように、などとできる限り家を削るような作業をしてしまう場合があります。

そうして建てた家で満足できればいいのですが、一度理想に近い家を検討した後で、減額をして削っているため、どうしても不満が大きくなってしまいます。

どんな家でも、不満は出てきます。

かなりの予算を潤沢にかけて家を建てても、絶対に不満は出てくる。

でも、それは小さな不満なのです。

この点は不満だけど家全体として見れば、おおむね満足できている、こういう感覚の不満が出る程度です。

これが、無理な減額をして家をどんどん削っていくと、どうしても削る前の状態との比較をしてしまいます。

アパートから新築の家に引っ越せば、比較対象がアパートの部屋となるので、ほとんどの方が大きな不満を持つことはないでしょう。

でも、これがアパートではなく、減額のために削る前の想像の家との比較となると、現実の家のほうが不満な点は多くなってしまいます。

同じ家だとしても、比較対象が変わるだけで、不満を感じるようになってしまいます。

こういったことを避けるためにも、あまりにも過度な予算の減額を行うことは避けてください。

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