住宅展示場で見るべきところ

家作りの考え方

初めて住宅展示場へ行ったとき、気になるモデルハウスに入って、受付で名前を書いて、営業さんに案内してもらう。
完全な素人なので営業さんに説明されるままに聞いていました。
説明を聞いて素直に感心していましたね。
家を建てた後、今になって考えてみると展示場のモデルハウスは、ほぼ参考にならないなって感じています。

建てる費用が違いすぎる

モデルハウスは、いろいろな人に見てもらうため、また、こんな家に住みたいって思わせるためにフル装備で作られています。
建築費は、一般的な家の予算の数倍です。
あるハウスメーカーの営業さんに聞いたところ、モデルハウスは1億くらいかけるのが当たり前で、それ以下だったら安いっておっしゃっている方もいました。

そんな家を見たって、ほとんどの人はまったく参考になりません。
なのでモデルハウスでは細かい点を見る必要はまったく無いのです。
それから設備についても同じ。
オプション満載の設備を見ても参考にならないどころか、余計な費用アップにつながるだけ。
しかも、設備はどこだって設備メーカーに注文するだけなので、これはこのハウスメーカーだけというようなものはほぼありません。
少なくともモデルハウスを見るときに気にするところではないですね。

構造の説明はそれほど意味がない

どこのモデルハウスでも、たいてい構造についていろいろ展示されています。
でも、この構造の説明はそれほど意味がないと思う。
2x4、木造軸組、軽量鉄骨いろいろありますが、基本的に住んでしまえば大きな違いはありません。
鉄骨のほうがいい、いや木造のほうが・・・。
こういった話は個人の好みの問題です。
実際それぞれに長所短所があるので、一長一短で、あえてどちらかにこだわる必要はほとんどないと言えます。
断熱についても説明を受けますが多少の違いはあるかもしれませんが、ある程度のレベルを超えたら、体感できる差はあまりないでしょう。
古くからの日本家屋と比較すればどの家もすごい断熱性能です。
でも、新しい家同士、例えば断熱性能がいいと言われている、一条工務店の家と住友林業の家を比べてみた場合どうでしょうか?
寒い地方以外では、実際のところ体感で気がつくレベルの差ではないでしょう。
あえて言うなら光熱費が少し違うかなというくらいだと思います。
それから地震などに対する強度については、日本では建築基準法により最低限の家の構造などが定められているので、それを満たすなら基本的に十分です。
強度的にはどのような構造でもまったく問題はありません。

では、どこを見る?

あえて言うならモデルハウスで一番見るべきところは、全体の雰囲気だと思う。
積水ハウス、住友林業、一条工務店、三井ホーム、住友不動産・・・すべてのメーカーが少しは雰囲気が違うと思います。
住友林業は和の雰囲気、三井ホームは洋館の雰囲気など、似たようなところもありますが、少しずつ違います。
この雰囲気が好みのところを探すのがモデルハウスを見て回る上で重要なことだと思います。
雰囲気の違いは、こちらからこういった雰囲気でと要望を出せばそれに近づけることも可能ではあるのですが、やはり得手不得手があり、あまりおすすめできません。
中途半端な感じになることが多いと思います。
この雰囲気が希望にあうメーカーを探すのが展示場でもっとも大切なことだと思う。
モデルハウスで細かい施工を見ていても仕方ないし、構造だってそれほど大きな差があるわけでもない。
自分たちにあう雰囲気のハウスメーカーをある程度絞り込み、その中から完成見学会などに参加してさらに絞込みを行い見積をもらう。
このような流れがいいのではないかと思います。
モデルハウスでは細かいところではなく、全体の雰囲気を!
これが住宅展示場でのやるべきことだと思います。

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