本格的に家づくりを考えていると、費用の面からあきらめたりするものがたくさん出てきます。
その中で検討するものとして、2階のトイレがあると思います。
予算の問題にぶつかった時、いろいろと考えた末に、夫婦2人であったり、夫婦+子ども2人の4人家族くらいまでなら、トイレは1つでも十分では?と検討することもあると思います。
でも、2階建てでは、トイレを1つにするのは絶対にやめたほうがいい。
階段の上り下りは非常にストレス
トイレが1階にしかない。
そこまで不便に感じない方もいると思います。
トイレが2階になくても、無ければないで別に大きな問題はなく生活できます。
そして、2階にトイレがある家でも、実際にどれくらい2階のトイレを使っているか?と考えてみると、思ったよりも使う回数は少ないな、と感じている方も結構いらっしゃると思います。
でも、使用頻度も重要ですが、トイレはいざというときにある、ということが重要です。
そして、そのいざというときに、階段の上り下りが必要になるというのは、本当にストレスとなります。
いつも元気とは限らない
トイレに行きたくなったら、1階まで下りればいいだけ。
たしかに、その昇り降りさえ問題としなければ、別にトイレは1階に1つだけでも問題ないように感じるかもしれません。
体力のあるうちは、何も感じません。
でも、10年後も同じ体力でしょうか?
体力はどんどん落ちていきます。
どれだけ運動を欠かさずしている方でも、間違いなく体力は落ちます。
もし、体力が低下しなかったとしても、常に階段の上り下りを苦も無くできるくらいに元気でいられるとは限りません。
特別に大きなけがや病気をしなかったとしても、風邪を引いたり、体調が悪くて、ベッドで休んでいる、なんていうときに、1階にしかトイレが無かったなら。。。
こんなときでも、トイレに行くのに階段の昇り降りが必要になってしまいます。
風邪などの病気以外にも、もしかしたら足を怪我してしまうことだって起こりえます。
怪我が大きければ、おそらく1階に布団を引いたりして寝ることになりますが、ちょっとした捻挫くらいなら、なんとか2階に上がって自室で寝ると思う。
そんな時に、トイレのために、1階、2階の往復。
これはかなりきついです。
いずれ頻繁に使うようになる
2階のトイレをどれくらい使うか?とよく考えてみると不要な気がする。
こう感じる方は非常に多いです。
でも、生活は変化していきます。
いつもリビングで遊んでいたこどもたちは、大きくなれば自室で勉強するようになります。
2階で過ごす時間が増えていくのです。
過ごす時間が増えれば、2階のトイレに行くことも増えていきます。
さらに、子ども以外、夫婦のことを考えても、同じです。
年齢を重ねるとともにどうしてもトイレは近くなっていきます。
夜、寝ているときにトイレに行きたくなって起きる、ということも増えてくる。
そうなると夜中に起きて階段を下りてトイレに行き、階段を上ってまた寝る、という状況となってしまいます。
冬なら寒さで完全に目が覚めてしまうことも。。。
こんな風に考えると2階のトイレは絶対に必要とさえ感じます。
感染症対策にもなるかも
ノロウィルスなどの病気になった時、トイレをわけられるというのは、安心感があります。
病気の時は、2階のトイレは病気の家族が使って、他の健康な家族は1階を使う。
他の面で同じ空間で生活をしているので、感染症対策として、どれほどの効果があるかはわかりません。
でも、トイレを使ったらしっかりと手を洗って出てこれば、同じトイレを使うよりは、多少なりとも対策になると思います。
絶対にあったほうがいい
トイレは各階にあったほうがいい。
これは絶対です。
家の間取りを考えるときに、生活動線について考えると思います。
動線はできるだけ短くしたほうがいい。
この動線の考え方を、トイレにも当てはめて考えてみてください。
もはや動線という点では、各階にトイレがあるほうがいいのはあたりまえとなります。
トイレが2階に無いことのメリットは、費用面と掃除が不要、というくらいです。
後は、基本的に各階にトイレがあったほうが圧倒的に便利。
将来を見据えるともちろんですが、今だけを考えても、絶対に2階のトイレは必要です。
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