家を建てるための土地を探していて、気に入った土地は、当たり前ですが絶対に予算オーバー。
とにかく高額。
自分の中の条件を満たす土地がたまに出てくるのですが、金額が高すぎてどうしても手が出ません。
探し疲れたのもあって条件は多少妥協しているのですが、探しても探しても、これなら、と思う土地は結局高くて買えません。
予算を増やそうかと思いましたが、我が家の貯金と年収ではそう簡単に増額するわけにもいきません。
それならばと、今までは絶対条件として、初めから除外していた旗竿地の土地も検討してみることにしました。
土地を探している方ならご存知かと思いますが、旗竿地というのは、名前の通り、旗みたいな形をした土地の事。
普通の土地は、いびつな土地もありますが、大体四角い形をしています。
長方形だったり、かなり崩れた形であっても、四角い土地が多いと思います。
でも、旗竿地は、その四角い土地に細長い通路のような土地が付いている。
そして、その細長い通路部分が道路へとつながっています。
家を建てるには道に接していないといけないのですが、その為に細長い通路を付けて、やや強引に接道させているのです。
要するに、下の写真の旗のような形。
旗の部分に家を建てて、道路からは細長い通路を通って出入りすることになる土地です。
土地探しの条件から旗竿地をOKとして探して見ると、意外と数が出てきました。
とは言え、まったく抵抗がないわけではないので、旗竿地についてはちょっとだけ普通の土地より条件を厳しく見てしまいます。
でも、しばらく探していたところ、ついに見つかりました。
まあ見事な旗竿地でした。
ただ、多くの旗竿地よりさらに通路部分が長い形。
多くは家一軒分の通路ですが、この土地は2軒奥にある土地でした。
ちょっと通路部分は長いけど、駅もスーパーも近く、かなり便利。
子どもの学校も近いというほどではありませんが、遠くはない。
周りも比較的静かで言うことなし。
土地探しに疲れ果てていたのもあって、これは運命かもしれない、と感じてしまいすぐにそこに決めました。
その後、ハウスメーカーと打合せを行い、土地購入からだいたい1ねんくらいで家が完成。
家自体は非常に満足のいくものとなりましたが、住み始めてみると気になることが・・・。
気になることの原因は、旗竿地です。
旗竿地ですので、家から出かける際には、かならずその通路部分を通らないといけないのですが、当然ですが通路を通るときには他の2軒から丸見えの状態です。
我が家の竿部分の通路とお隣の通路や庭との境にはフェンスは建っています。
でも、見えないほどの高さではありませんし、そもそもそのフェンスはスカスカなものなので、視線を避けるためのものではありません。
なので外出する時には、見ようと思えば見られてしまいます。
はじめのうちは特に気にしてはいなかったのですが、あるときお隣の家の方に、
「昨日はかなり遅くに戻られましたが、どこにお出かけでしたか?」
と、声を掛けられました。
おそらくお隣さんも見ようとしたわけではなかったのかもしれません。
たまたま遅くに帰ってきたことに気が付いた。
そして、何の気なしに世間話のつもりで話かけたのだと思います。
でも、私としては、出入りが見られている、と感じてしまいました。
見るつもりはなくても、竿部分である通路があるのあは、南側。
そして、南側なので日当たりもいいため、リビングがある。
結果として通路側にリビングがあり、特に意識しなくても通路を通るのに気がついてしまうのだと思います。
さらに、暑くなり出した時期だったので、窓を開けていれば、音などでも気が付きますので、仕方ないのかもしれません。
とはいえ、正直、監視されているようであまり気分のいいことではないですよね。
本当に他意もなくおっしゃったことだと思いますが、ご近所さんもわざわざ言わなくてもいいのにって思ったり、その家の前を通る時、妙に意識するようになってしまいました。
やっぱり旗竿地より普通の土地が良かった、と思ってしまいます。