割高な可動間仕切りは不要

間取りの失敗

今は子どもが1人だけど、将来的にはもう1人は欲しい。

でも、いくら計画していても、子どもは授かりもの。

絶対にもう1人できるとは限りません。

そのため家の間取りを考える時、子供部屋をはじめから2部屋作るかを非常に悩みました。

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子ども部屋が無駄になる可能性

もし、こどもが1人なら、子供部屋を2部屋作ってしまうと、完全な無駄になってしまいます。

もしこのまま子どもが1人だったなら、何か別の用途に使えばいい、とも考えましたが、予算的に厳しい中、余るかもしれない部屋をつくる、というのは、ちょっともったいない気がします。

いろいろなプランを検討しましたが、結局、大きな1部屋に入口となる扉を2つつけて、クローゼットになっている可動間仕切りを部屋の真ん中に配置して、部屋を2つに分割すれば、2部屋としても使える、という間取にしました。

可動間仕切りなら完璧?

可動間仕切りで、1部屋にも2部屋にもすることが出来る。

これなら完璧。

子どもが1人でも2人でも問題ありません。

そして、ありがたいことに当初の計画通りにこどもを授かることができ、もう1人子供が増えました。

子どもが小さなうちは大きな一部屋のままで問題なく過ごしていました。

こどもが小さいうちは、そもそもそれほど子ども部屋を使わないのもあって、ただのあそび部屋、兼、おもちゃの収納部屋のようになっていましたが、大きな一部屋でなんの問題もありません。

小学校に入っても低学年の内は、リビングで学習、部屋へは、ランドセルや勉強道具を置くだけの部屋となっていました。

小学校の高学年くらいになったとき、そろそろそれぞれの自分の部屋が欲しいのでは?と考えて、可動間仕切りがついに活躍する時が来ました。

それまで壁際にあってただの収納になっていた可動間仕切りを部屋の中央へ移動。

大きな一部屋を可動間仕切りによって、2部屋に分けました。

まさに計画通り、と思っていたのですが、想像とは少し異なりました。

こどもが小学生の間は良かったのですが、中学生になったくらいから、徐々に問題が発生。

兄弟のそれぞれから苦情がでてきて、それによって喧嘩がちょくちょく起きてしまっています。

音が漏れる

原因は、騒音です。

騒音といってもそれほど大きな音ではないのですが、可動間仕切りは、可動という名前の通り動かせるようになっています。

動くということは、間仕切りと天井との間には隙間があるということ。

しかも、小さな隙間ではありません。

そこそこ大きな隙間です。

当然、普通の壁に比べてどうしても音が隣の部屋に漏れてしまいます。

漏れるというとわずかに聞こえるという感じですが、感覚としては音が、漏れる、ではなく、音は筒抜け、の感覚です。

当たり前ですね。

元は一つの部屋をパーテーションで区切っているだけですから。

兄弟が仲が悪いわけではありませんが、兄の友達が家に来た時など、弟からすると部屋にいるのは何とも居心地が悪いようです。

もちろん友達などが来なくても同じ。

自分の部屋なのに隣の兄弟の音は丸聞こえで、なんとなく気を遣うような感覚があるみたいで、お互いが気になってしまい、喧嘩が増える原因となってしまいました。

最初は、ものを置いて隙間を無くそうと努力はしてみたものの、手間のわりにあまり効果はありません。

結局壁をつくる

最終的には、稼動間仕切りをやめ壁を作ることにしました。

家を建てた工務店にお願いしたのですが、想像より安くて、15万円程でできました。

これで問題解決ではあったのですが、あれ、ということに気が付きました。

可動間仕切りなど必要なかったのでは?ということです。

可動間仕切りの値段と後から壁を作った値段を比較して考えたとき、可動間仕切りが非常に割高に感じてしまいました。

壁をつくるにあたって、部屋を片付けないといけないとか、その間部屋を使えない、などどうしても工事になってしまうため多少面倒ではありますが、あらかじめ後から二部屋に分けられるようにコンセントなどを準備しておいて、壁を作るだけで二部屋にできる、というような構造であれば、それだけでよかったかもしれません。

そして、さらに言うならば、もともと二部屋にしておくのが一番よかったような気もします。

もし、子供が増えなかったとしても、初めから2部屋にもできるかなり大きな部屋となっているので、1人でその大きな1部屋を使うには贅沢すぎます。

初めから6畳くらいの2部屋で、子供が増えるまではちょっと贅沢ですが、家事室なり、納戸なりにしておけばよかったです。

生活していると物は絶対に増えていくので、部屋はいくらあってもいいくらいですから。

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