子供がある程度大きくなる。
小学校の高学年くらいからのお子さんがいらっしゃるご家庭では、自転車置き場は必須かもしれません。
お友達同士で遊びに行くとき、絶対に自転車での行動になります。
でも、家を建てるときに、自転車に乗っていなかったり、お子さんが小さなご家庭では、自転車のことまでは考えていない場合がほとんどです。
屋根付きは絶対条件
一戸建てでの自転車置き場ですから、絶対に屋根は必要です。
週末にだけ乗る程度の趣味の自転車なら自転車カバーでもいいかもしれませんが、自転車で学校に行くなど常に乗っている場合は、雨除けの自転車カバーなんてかけてられません。
そもそも濡れて帰ってきた自転車をカバーに入れると、今度はカバーが濡れてしまいますので、やはり屋根はあったほうがいいではなく、無いとやってられない。
必然的にサイクルポートなどが必要になるということです。
屋根付きの自転車置き場としては、この3パターンくらい。
カーポートやガレージ
車を停めるカーポートやガレージに自転車を置く。
たとえば、車を1台所有しているなら、あえて2台分のガレージをつくり、その余ったスペースに自転車を置きます。
この方法だとだいたい車一台分のスペースに自転車を斜めに並べれば、5~6台くらいは余裕をもって置くことが出来ます。
自転車を出すにもそこまで苦労なく出すことが出来ると思います。
カーポートの場合、サイクルポートと比べて、結構広いスペースに屋根があるため雨合羽を脱いだりするのにも自転車を降りてそのままそこでゆっくりと作業できるのは大きなメリットです。
サイクルポート
自転車専用のサイクルポートを設置する。
専用なので、自転車のみのための屋根になります。
カーポートよりいいところは、カーポートとは別のところに作ることが出来ることでしょうか?
カーポートに自転車を止める場合は、どうしても自転車と車が同じところに置かれることになります。
自転車を出す時だったり、倒れたりして、車に傷がついた、ということは未然に防げます。
家の軒の下
家の軒下に自転車を置く。
でも、普通の軒では張り出しが少ないため、自転車置き場をあらかじめ想定して、大きな軒を張り出しておくという方法です。
これはあるとかなり便利。
自転車はもちろんですが、自転車を一旦他の場所へ移動させれば、他のことにも利用できる。
暑い日差しのときでも、軒下でDIYの作業が出来たり、想像以上のメリットがあります。
家に引っ付いている形になるため、壁面に屋外コンセントを取付ければ、電源まで簡単にとることが出来ます。
軒下が一番便利なのですが、作る上ではある程度制約が出てきます。
玄関が南側にある家では、この大きな軒をつくるのは結構難しくなります。
理由は大きな軒によって、室内に光が入りにくくなるためです。
また、家の南側にはリビングがある場合が多く、採光のため大きな窓を設置することが多いのですが、その前に自転車が並んでいるのは残念な感じですよね。
南ではなくても、自転車置き場用の大きな軒をつくるには、その軒下になる部分は、常に暗いため、あまり窓をつくることが出来なくなります。
こういった理由から自転車用の大きな軒は、必然的に北側に作ることが多くなります。
家に帰ってきたときの動線や土地の形状、家の配置などいろいろと制約があるので、どの家にも作れるかというと、難しい場合もあると思います。
自転車置き場は砂利はNG
自転車置き場について考えていなかったりすると、とりあえずバラスや砂利敷のここにカバーをかけて置くことにしよう、なんてことを考えますが、こんな場合はできるだけ早く自転車置き場を整備しましょう。
まず、地面が砂利やバラスだと、圧倒的に自転車が倒れやすいです。
同じような強風が吹いた場合でも、コンクリートなら倒れない自転車が砂利やバラス敷きのところでは倒れる可能性がかなり高くなります。
しかも、カバーがもっと厄介。
カバーをかけるのも手間で面倒なのですが、カバーをかけると自転車が倒れる確率が飛躍的に上がります。
理由は単純に風を受けるから。
自転車がそのまま置いてあった場合は、隙間を風が抜けますが、そこカバーがかかると、風をすべてカバーで受け止めるため、たいした風でなくても倒れることになります。
自転車の通り道を考えておく
自転車置き場には、自転車が道路まで簡単に出入できる必要があります。
見た目や外構、スペースの関係から出し入れしにくい位置に自転車置き場を作っても、そこまで自転車を持っていくのが面倒になって、結局別の場所に置いてしまったり、どうせ明日も乗るから、と玄関の横に置いといたりといい加減に自転車を置くことになりかねません。
しかも、必然的に、自転車のセキュリティは落ちることになるので、盗まれたりするリスクも高まります。
また、こどもの友達も自転車でやってきて、止めることもあるかもしれませんので、当たり前のことなのですが、自転車置き場は自転車を出し入れしやすい位置にしましょう。
自転車スタンド
自転車は風で翌倒れることがあります。
何台かの自転車を置くと、スペースの都合から並べておくことになりますので、風によってお店の駐輪場などでたまにみかける光景、ドミノみたいにすべての自転車が倒れてしまう、なんてことも起きたりする。
それを防ぐために、自転車スタンドを設置することをおすすめします。
これだけで大丈夫かな?という程度の物でも、風くらいでは、ほとんど倒れなくなります。
金属製の自転車スタンド
金属製のパイプや棒で作られており、頑丈です。
下のベースの幅が広ければ、そう簡単には倒れません。
1台用だけではなく、複数台用のスタンドもあるのが大きなメリットかもしれません。
1台用から3台用まであります。
ただ、この自転車スタンドの場合、スタンドに対して垂直にしか自転車を置けないため、2台用、3台用の場合、自転車を斜めに置くことが出来ないため注意が必要です。
ちなみに、2台用、3台用の金具の高さが段違いになっているのは、ハンドル同士の干渉を防ぐためです。
駅前の駐輪場がよくこういった形の段違いで作られています。
幅が狭い設置スペースの場合は、こちらを使うと、普通では3台止められないような幅に3台止めることが出来ます。
地面がガタガタしている場合でも、金具のベースに脚の調整がついているため、問題なく安定した設置が可能です。
幅がない駐輪スペースにはお勧めですが、奥行のない駐輪スペースで自転車を斜めに停めたい場合は、1台用を台数分設置するか、下の樹脂製のほうがいいでしょう。
樹脂製の自転車スタンド
樹脂製の自転車スタンド。
個人的に自転車を斜めに設置したかったのもあり、下の樹脂製スタンドを実際に使用しています。
非常におすすめです。
樹脂なんで割れたりしないの?なんて思うかもしれませんが、使っていてまったく割れたりしていません。
重さもそこそこあって安定していますし、かといって、重すぎて動かせないわけではなく、動かすのは簡単。
ちょうどいいバランスです。
スタンド自体を地面に固定することもできますが、置いただけの状態でも使っていて倒れたことはありません。
結構風の強い地域で、住宅街で家と家との間をかなりの風が通る感じなのですが、これを使い始めてから自転車は倒れていません。
それでも倒れることがある場合は、固定用の穴が付いていますので、地面に固定してしまえば、まず倒れることはありません。
自転車置き場の検討は必須
大人になると自転車にまったく乗らない方も出てきます。
でも、子供の成長などによって、最低でも家に1台はある、というのが自転車です。
今乗っていなかったりすると、不要だと感じるかもしれませんが、一時的にでも何かの事情で自転車を購入して乗る、という場合も多いです。
例えば、子供の学校参観などで学校に親が行くとき、車では駐車スペースがない、でも、歩いていくには面倒な距離、こんな時に自転車が欲しくなり購入することになったりするのです。
自転車なんてあまり使いそうにない、という方も、1台は置けるようなスペースを考えておくといいでしょう。
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