収納の奥行は浅いほうが使いやすい

家作りの考え方

収納の奥行は、どう考えればよいのでしょうか?

物には大きなものもあれば、小さなものもある。

そんな時は、そこにしまう一番大きなものを奥行の基準にすればよいのです。

大きなものをしまうかもしれない、と考えて収納の奥行を深くしてしまうと、収納を目いっぱい使ったときに、奥に入ってしまったものがすぐに取り出せなくなってしまいます。

取り出せないもの、というのは結局忘れられて不要なものになってしまいます。

収納の奥に入ってしまった物に気が付くのは、大掃除の時などその収納を整理しようとしたときくらいで、実際に使いたい時に気が付くことはほとんどないでしょう。

むしろ、まだ捨ててないはず、どこかにしまってある、などと探してしまい、探す時間が無駄になる場合のほうが多いです。

さらに、その収納スペースというのは、基本的に使わないものを置いているスペースになってしまう。

使わないもの、無駄なものを収納しているということなので、収納スペース自体も、ただの無駄なスペースになってしまいます。

物とその物をしまっておくスペースのダブルでもったいないことになります。

ウォークインクローゼットは悪?

ウォークインクローゼットなどは奥行の深い収納の代表格ですが、実際にしまう収納としての奥行は浅いです。

でも、ウォークする場所、通路が必要になるので、収納の面積だけで考えたとき、どうしても無駄なスペースができます。

ウォークインクローゼットという言葉の響きはかっこよく感じますが、廊下の周り全面に収納を配置しているだけです。

では、ウォークインクローゼットは、不要なのかというとそうではありません。

浅い収納を大きく作ろうとすると、どうしても大きな面積が必要になりますが、それが難しい場合には最適な方法とも言えます。

さらに、ウォークインクローゼットの入口は小さくできて、収納力に対して室内をスッキリさせることができるのが最大の魅了です。

同じ収納面積をそのまま普通のクローゼットで作ろうとした場合、クローゼットの扉が壁全面にできてしまうことになってしまうでしょう。

ただ、収納の間口だけでなく、収納スペースに対する収納量で考えると、歩ける部分があるだけに劣ることになってしまいます。

収納量を面積で考えるときは、通路部分をマイナスすることを考えるといいでしょう。

何をしまうか決まってないときは?

そのクローゼットや収納にしまうものは、特に決まっていない、そんな時はどうすればいいのでしょうか?

そのようなときは、深さを気にせず浅めの普通の収納にすべきだと考えます。

そのかわりにウォークインクローゼットを利用するなどして、どこかに奥行の深めの収納を一ケ所だけ作っておけばいい。

奥行が深くないといけないものは全てそこに収納する。

使いたい場所からは離れてしまうかもしれませんが、何をしまうか決まっていない、ということは、その奥行が深くてしまえないものは現在持っておらず、将来も、すぐに購入する予定のないものだと思います。

そんなもののために収納を準備しておく必要はありません。

新たに購入するものについては、収納に合わせた大きさのものを選ぶという方法もあります。

さらに、物は基本的に小型化していく傾向があります。

収納については、将来のことまで考えておく必要は、あまりないのではないでしょうか。

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