家作り、特に、注文住宅を検討しだすとき、
まず最初に考えるのが、
木造にするか?鉄骨にするか?
ではないでしょうか。
各メーカーのモデルハウスでいろいろ話してみると面白いですよね。
木造メーカーは木造のメリットだけでなく、鉄骨のデメリットも教えてくれます。
鉄骨メーカーでも同じ、それぞれのメリット、デメリットを教えてくれます。
あれ、なにが正しいのでしょうか?
おそらくはどちらも正しいのでしょう。
どちらも嘘は付いてはいないのだろうと思うのです。
たとえば、木造メーカーがよくおっしゃるのが鉄骨のが火災に弱いというもの。
「鉄は燃えないため、木造より火災に強いと思われがちですが、
一定温度まで上がると曲がってしまい木造よりも家が早く崩れる」
というものです。
これを聞いて、写真などを見せられると、なるほどと思いますが、
そもそも鉄が曲がるような温度までいってしまっている火災ならたぶん鉄骨、木造問わず、
家はほとんどだめになってしまっているでしょう。
そして、建物が崩れるまでの時間が木造のが長い、その間に逃げることができるというものも、
確かに、そのとおりかもしれませんが、大きなビルなどでなく一戸建ての場合、
建物が崩れるまでの時間なんて関係ありません。
崩れるくらいまで炎が出ているなら、崩れる前に炎にまかれるか、
一酸化炭素中毒などで動けなくなります。
火災の死亡原因は、火傷か一酸化炭素中毒でほとんどです。
そう考えると、崩れるのが遅くても命の危険とは無関係に近いと考えられます。
なので、この説明はうそではないのですが、
それで木造のほうがいいとはならないと思います。
このように各メーカーそれぞれのメリット・デメリットを教えてくれるのですが、
結局、どちらも同じようなものなのです。
木造にはシロアリ、鉄骨にはさび。
それぞれのデメリットがあり、メリットがあります。
では、鉄骨にするか木造にするか、どのように選べばよいのか?
どのような家に住みたいのか?を考えましょう。
構造的には木造だろうが鉄骨だろうがどちらで建てても大差ないので、
どんな家に住みたいかが問題です。
大きな窓、吹き抜けかあり、とにかく大きなLDKなど、
開放的な大きなスペースを作るのは鉄骨が得意です。
ただし、鉄骨メーカーは木造メーカーよりも高いことが多いです。
予算的に選択の余地など無いこともあります。
予算にゆとりがあれば鉄骨。
なければ木造。
このように選べば十分ではないでしょうか?
と、このように選べば、と書きましたが、
鉄骨か木造どちらにするかなんて実は選ぶ必要はありません。
モデルハウスを見るなどして気に入ったメーカーにプランと見積をもらう。
そのプラン・見積を比較して決めればよいだけなのです。
鉄骨だからとか木造だからという理由で選択する必要はまったくないと思います。
結論:鉄骨・木造の違いは、ハウスメーカーを決める判断材料にはならない