部屋を広くして廊下をなくしたけど

間取りの失敗

LDKは20畳以上の広さが欲しい。
こういった要望はよくあるものです。
そのために廊下をできるだけなくして、LDKをとにかく広くする。
でも、このような間取りでは、実際にすごせる広さはそこまで広くはありません。

通路部分がある

廊下をなくしたということは、LDKから各部屋につながっているということ。
廊下の機能がLDKの中にあるわけなので、その部分は結局通路となります。
さらに、扉があればその扉の前も物を置いたり人がすごせるような場所ではないので通路と同じです。
廊下を無くしても、実際にはLDKの中に廊下が組み込まれているだけです。

廊下の機能がLDKにある

廊下には通路以外の機能もあります。
それは部屋を分けるというもの。
例えば来客時を想定してみてください。
来客の時に和室などがない場合、LDKにお通しする場合が多いと思います。
では、LDKにお客様がいらっしゃるとき、家族が出入りする場合を考えてみてください。
・・・廊下替わりに家族がLDKを通ることになってしまいます。
最近ではそれほどかしこまった来客はないかもしれませんが、それでもこういうシチュエーションがあり得るのです。
昔の完全に独立した客間のような作りは難しいかもしれません。
でも、できるだけ部屋を広くとるために廊下を無くせば無くすだけおかしなシチュエーションが生まれることになってしまいます。

廊下には防音機能もある

廊下は移動のための通路というだけではありません。
音を遮るという効果もあります。
廊下があることによって、それぞれの部屋のつながりがもう1スペース分離れることになります。
それにより音が伝わるのを和らげる効果があります。
廊下があっても隣接した部屋どうしは意味がない?
そういう部屋と部屋の間には、クローゼットをそれぞれ配置するなどして音を防ぎましょう。
それ以外の部分では廊下が防音してくれます。
例としては洗濯機の音が一番かも。
洗濯機って動いている間は結構大きな音がします。
案外邪魔な音ですよね。
洗面脱衣所に設置してある家が多いと思うのですが、LDKに直結している場合、そこそこ音が聞こえますが、これが廊下を挟んでいれば、動作音はかなり低減します。
逆に、終了の音なども聞こえないため、洗濯していたのを忘れてしまうというデメリットもありますが・・・。

廊下を有効利用したい

とはいえやっぱり廊下ってもったいないって思ってしまいますよね。
では、廊下を有効利用するように考えてみましょう。
一番よく見るのが、収納を付けることです。
廊下は通路。
ということは家族がよく通るということ。
ちょくちょく使う物を置いておくには最適な場所とも言えます。
作り付けの棚などをあらかじめ作っておくと意外と便利です。
収納ほどのスペースは作れないという場合は、壁を彫り込んだ飾り棚くらいなら可能ではないでしょうか?
写真や絵を飾る。
これだけでただの通路がふと足を停めたり、写真を見てなごむ空間になります。

見た目が通路としての廊下になってしまうことを避けるには一つコツがあります。
それはあえて廊下の幅に変化を付けて、オウトツを作ること。
普通の通路の途中に少しだけ広い空間を作る。
そして、そこに家族の収納やインテリアを飾る。
これだけで普通の廊下が洗練されて見えます。
ファミリースペースにするほどの面積は不要です。
本当に一部の幅を少し広くするだけで、ただの通路ではないという感じになりますので、スペースに余裕があればやってみてください。

ファミリースペースなどはどうだろうか?

階段上の廊下にファミリースペースがある。
こんな間取りを見かけますが、廊下にそれほど大きなスペースが必要でしょうか?
やはり廊下は通路。
そこで長く過ごすようなことはあまりしないものです。
実際に作ってみると、あまりうまく活用できていないということが多いです。
せっかく作ったスペースなので一時的には使用するのですが、いつの間にか使わないスペースとなってしまいます。
ファミリースペースを作るくらいなら普通に部屋を作ったほうが有効に利用できると思います。

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