土間収納にしまう物 と あればよかったもの

家作りの考え方

土間収納はあると非常に便利です。

外に物置を置いてその中にしまえばいいという意見もありますが、ベビーカーなどは外の物置ではちょっと嫌ですよね。

そういった物置ではちょっと・・・というもので、でも外で使うものなので室内にも上げたくない、そんなものをしまうのに最適なのが土間収納になります。

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土間収納に何をしまうか?

間取を検討中に土間収納の大きさを考えるとき、何をしまうか想像すると思います。

でも、何を土間収納にしまうか?しっかりと考えたつもりでもどうしても忘れてしまうものが出てきます。

土間収納にしまう可能性があるものを列挙してみますので、忘れ物がないかチェックしてみてください。

傘、雨合羽(濡れたままでもいいスペースを確保すると便利)
帽子、手袋、コート(ここで脱ぐ場合)
ボール、ラケット、バット、グローブなどスポーツ用品
ベビーカー
キックボード
三輪車(サイズもですが、折りたためないものが多いので想像より場所を取ります)
バーベキュー、キャンプなどのアウトドア用品
クリスマスの照明・飾りなど(季節用品は忘れがち)
洗車用品
ほうき・ちりとり
ばけつ
高圧洗浄機
庭のお手入れ用品(スコップなど)
ごみ(生ごみは入れませんが資源ごみなどは一時的に入れることも)
非常用の水、日用品のストック(置き場がないとき)
ゴルフバック
スキー、スノーボード用品(季節用品は忘れがち)
ジャガイモ、タマネギ等の野菜(田舎だと土付きでもらうことがあるため)
靴(ただし、においが気になるので靴は靴箱がおすすめ)
工具
脚立
灯油(石油ストーブなどを使用するなら)
タイヤ(タイヤのサイズには注意 車を替えたら今より大きくなることも)
自転車
自転車の空気入れ

土間収納にあればよかったもの

土間収納を作ったけど、こんなことも想定しておけばよかったというものをいくつか挙げます。
これを見ていくと、土間収納といっても一つの部屋と考えても、いいのかもしれません。

濡れたものを干しておくスペース

土間収納は、土間なので基本的には外で使うものをしまうことが多いです。

そして、外で使うものは、どうしても濡れたものが出てきます。

濡れたものの代表的なものとしては、傘。

傘は雨の日には必然的に濡れて帰ってきます。

傘は閉じればそれほど大きくないのでたいてい何とかなるとしても、問題となるのは、雨合羽。

これは結構な場所を取りますので要注意。

濡れたもの対策としては、専用の濡れたものを一時的に置いておくスペースを作ると、乾いたものと別々にしておいておけるため非常に便利です。

そして、その濡れているものを置く場所の周りの壁の壁紙を防水のものにしたり、キッチンパネルを貼るなどすると多少狭くても使いやすくなります。

普通の壁紙だと濡れてしまったものが壁に付くのは気になりますよね?

壁につかないように濡れたものを置いておかなくてはいけません。

そうなると雨合羽などは干しておくだけで非常にスペースが必要になってしまいます。

そんなとき、その場所の壁が濡れても大丈夫な素材にしてしまえば、壁に濡れたものが触れても気にせず、つるしておくことができます。

換気扇

わざわざ土間収納につけなくても、と考えてつけませんでしたが、濡れたものを置いておくならやはり換気扇があったほうが良かったです。

一時的とはいえ、置いておくわけですからカビなども心配になりますからね。

しかも、一時的に置いておこう、と思っていても収納で扉もついていると、そのまますっかり忘れてしまって何日もそのままなんてことも起こったりします。

そんなとき換気扇があると忘れてしまっても安心です。

しかも、換気扇を運転していることにより、そのスイッチのランプが点灯します。

そのランプによって、そこを通りかかったときに、濡れたものを干していることを思い出させてくれるという効果もあります。

もはや換気扇は必須と思える土間収納ですが、換気扇を付ける上で注意点もあります。

土間収納はたいていの場合、玄関周りにあります。

そこに付ける換気扇なので、換気扇が玄関のすぐ横だったり、家の顔となるような正面についてしまうことが多いのです。

できるだけ目立たない位置換気扇が取付けられるように位置にも注意が必要です。

窓はなくてもいいかも

土間収納には、換気扇じゃなく窓でもいいのでは?と考えたのですが、基本的には窓は不要かもしれません。

土間収納に窓があると、たしかに昼間は窓のおかげで明るいため照明を付けないで中を見ることができ、悪くはないのですが、その窓からの光が問題です。

土間収納にしまうものの定番ともいえるベビーカーですが、これを長い間しまっておいたら、見事に日に焼けて日が当たる部分だけ、かなり色あせてしまいました。

また、野菜などを置いておく場合も日が当たることはマイナス。

明るくなって使いやすくなる半面、物の収納としては大きなマイナスとなってしまいます。

個人的には、土間収納に窓は不要、と思っています。

棚は可動棚にしたい

土間収納には結構高さのあるものを収納することになります。

一番下段、棚の1段目までは、土間に直接ものを置くスペースとなります。

では、そのスペースはどの程度の高さまで必要でしょうか?

これは高さを制限してしまうことは非常に危険です。

高さのあるものを収納できなくなってしまう可能性があるからです。

ならば、背の高いものを収納する可能性の高い土間収納の棚は、可動棚にしたほうがいいと思います。

可動棚は少し強度が弱いため重いものを載せると反ってしまうなど、個人的にあまり好きではないため固定の棚にしてしまいましたが、土間収納に限っては、可動棚が正解でした。

照明もつけるべき

収納ということもあり、日焼けが気になるので、土間収納には窓はつけなかった。

でも、そのため昼間でも中は常に暗い。

玄関の電気を付けても、土間収納の奥行が深い場合、あまりあかりが届かないなんてことも起こりえます。

家は、土間収納の深さもそれほどないから玄関の照明だけで大丈夫。

そんな風に思っていても、昼間は良くても夜になるとやはり中は真っ暗。
玄関の照明も多少は入りますが、ものがいっぱいの収納の中にあるものを探す場合、もっと明るさが欲しい場合が多いです。
収納内にも照明があったほうがいいと思います。

コンセントも念のためつけたい

土間収納の中にコンセントなんて必要ない、と思うかもしれません。

でも、最近はどんどん充電するものが増えています。

アウトドア用品にも充電して使うものが出てきましたので、今後さらに増えていくと考えると土間収納の中にもコンセントがあったほうがいいと思います。

収納内では延長コードで引き回せばいいので、どこでもいいから土間収納内のどこかにあると便利です。

ただ、濡れたものを土間収納にしまう場合、低い位置にコンセントがあったりすると気になりますので、ある程度高い位置、濡れたものを置く予定の場所とは離れた位置にコンセントを取付けるようにしてください。

大きな扉

扉のサイズも重要です。

土間収納の形が、間口は小さく奥行が深い形だと、大きな物をしまうのも出すのも面倒になってきてしまいます。

めったに出さないものを奥にしまうのならいいのですが、使っているうちにそう簡単には整理できなくなってきてしまいます。

土間収納にしまうものは、基本的に大きなものが多いため、なかなか思うように整理できないことが多いです。

土間収納の面積がどれだけ大きくても、入り口が狭くては使いにくいので気を付けましょう。

土間収納はあれば便利だけど・・・

一戸建てになると家の周りの手入れも必要になるため、大きな土間収納があると、とても便利です。

でも、土間収納を絶対に作らなければならないか?と考えると絶対とは思いません。

子供がいる家庭では、すごく重宝すると思います。

ベビーカーや外で遊ぶおもちゃ、雨合羽など、土間収納の使用頻度がすごく高くなります。

ただ、子供が独立したりした後を考えてみると、土間収納が絶対に必要かどうか、少し迷うことになります。

アウトドアや庭いじりが趣味だったりすると、変わらず使うと思いますが、庭は砂利を敷いたりしてほとんど手入れ不要の状態だったりすると、土間収納にしまうものもそれほどなくなってきます。

雨合羽だって大人はそれほど使ったりしませんので、アウトドアなどの趣味がない場合、玄関には普通に靴箱と傘立てがあれば十分とも言えます。

このように考えると、大きな土間収納は将来的には無駄なスペースになってしまう可能性があるのです。

たいていの場合、収納は収納する物よりもかなり大きいほうがいいのですが、将来無駄になるかもしれないのにすごく大きな土間収納をつくるのは非常にもったいない。

間取りや玄関のスペースを犠牲にしてまで大きな土間収納は必要ない、と考えていたほうがいいかもしれません。

ちなみに、大きな土間収納が絶対に必要だ、というような方は、このような考え方もありますので参考にしてみてください。

参考:土間収納、物置よりも物置部屋を家に組み込むべき

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