「こんな感じでお願いします。」や「こんな雰囲気でお願いします。」
こういった言葉で説明をしてしまいますが、これが後々トラブルにつながってしまうこともあります。
写真など具体的なものを見ながらなら、まだいいのですが、言葉だけでのお願いや注文というのは危険を伴います。
イメージというものは、それぞれで違うからです。
イメージの共有は難しい
同じイメージを共有しているつもりでも、実際は全然違うかもしれない。
あなたが頭の中で思い描いているものと、担当の営業の方や大工さんが思い描いているものは異なるかもしれないと考えてください。
そのイメージの違いをすり合わせるために、できるだけ具体的な写真などによってイメージの共通化をしたほうがいいでしょう。
特に、雰囲気や色などはそもそも言葉で表現するのは難しいので、できる限り具体的に伝えることが必要です。
実際に色のサンプルを見ながら検討していても、施工の際には大きい面積となるため想像していたものとは異なる印象になってしまうこともあるくらいです。
サンプルを見ながらでも異なるイメージになってしまうのに、頭の中にあるイメージだけでは、まったく違うものになってしまうことすら起こりえるのです。
イメージを伝える方法
大きさや位置についても、注意が必要ですが、このあたりは数字にすることができますので、確認しやすいので比較的大丈夫な点です。
大きな棚が欲しい、という言葉だけだと大きさはわかりません。
60cmで大きいと思う人もいれば、1m以上ないと大きいとは思わない人もいる。
具体的な数字でやり取りすれば、イメージが違うということを防ぐことができません。
また、施主側としても、イメージしやすいと思う。
あたまで想像する物と実物は意外と異なります。
家電量販店で見たテレビは、実際に家に届いたらすごく大きく感じる、というのは、あるあるといってもいいくらい。
ソファなどの家具も同じ。
家具屋さんでは、大きなフロアーに置いてあるし、他にももっと大きなソファなどが置いてあるため、それほど大きく感じなかったものが、家に届いたら、想像以上の大きさだったり。
でも、大きさについては、イメージでなく数字で伝えることができるため、最終決定時にはできるだけ数字でやり取りするようにすれば、イメージの共有をすることができます。
位置も同様です。
高い位置につけてください、ではなく、床から○○cmの位置というようにやり取りしたほうが間違いは起きません。
このように数字で表せたりするものは、防ぎやすいのですが、上で例に挙げたような、色などはイメージだと要注意の代表格。
色については、伝える方法が難しいため、こだわりたい場合は現物を確認する以外にありません。
写真やネットで見た画面上の色は、現物と異なる可能性が高いと思ってください。
写真といってもカタログなら大丈夫、なんて思っていると、カタログすら気を付けないといけないのです。
カタログの写真であっても、実際に物を見ると驚くほど異なる場合があります。
私が個人的にびっくりした事例としては、タイルの色がカタログ上では明るいオレンジ色と思っていたものが、サンプルを見たら、ほぼ茶色では?と思うくらいのものもありました。
サンプルの間違いではないか?とメーカーに確認したくらいの違いでした。
ただ、光の加減や角度などで、実際にカタログの色のように見えることもあったのでカタログや写真での色の確認はほんとうに難しいと感じます。
色だけでなく、ついでに質感も確認することができますので、 時間と手間はかかりますが、ショールームに見に行ったり、サンプルを取り寄せるなどして、できるだけ最終決定前に現物で確認したほうがいいでしょう。
こだわりの施工はさらに注意
標準的な施工とは違うようなこだわりの箇所にはさらなる注意が必要となります。
そもそも標準でないことについては、ミスが多くなるのは当たり前です。
そのような部分をさらに伝達やイメージの違いなどで余分な修正を増やしてしまうなんてことは、お互いが損。
こだわる部分には、細かい点まであらかじめ注文しましょう。
施工上、出来ない場合もあるかも知れません。
そういった場合もここまでは妥協できるが、ここは何とかしてほしい、というように打合せを行えば、大工さんも協力してくれると思います。
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