一戸建てか?マンションか?悩ましい問題です。
一戸建てのほうが家での生活だけを考えれば快適そうだけど、立地、利便性を考えるとマンションのほうが圧倒的に上。
ハウスメーカーのモデルハウスなどを見ると、とにかく一戸建てがいい、と思ってしまいますが、実際にモデルハウスは建築費だけですごい金額がかけられており、実際にあんな家に住める人はあまりいません。
そうなると、一戸建ての場合、利便性の悪い場所に、想像したのとは違う家に住むことになる。
逆に、無理して理想の家を建てたとしても、住宅ローンのために普段の生活が犠牲になってしまえば同じことです。
いずれにせよちょっと残念な結果となってしまいます。
一戸建てか?マンションか?は総合して判断することが必要なのですが、そもそも生活環境などにより、一戸建て購入に向いている方がいます。
その条件をいくつか考えてみました。
まずはこちら。
引越しがないと考えている人
仕事での転勤が頻繁にあるような方は、一戸建てには向いていません。
当たり前なのですが、そもそも引越しがあることが前提なのに、長く住むことが前提の一戸建てを購入するのは矛盾しています。
一戸建てがある場合、仕事で転勤になったら単身赴任をされる方が多いと思いますが、いくらこどものためとはいえ、もしかしたら10年とかそれ以上の期間、せっかく建てた家に住めなくなるのは、悲しすぎます。
先々のことは誰にも分りませんので、引越しがないと思っていても、家族の環境などにより、引越さなければいけないことは誰にでも起こりえること。
それでも、そもそも引越しがそのうちあるかもしれない、と言う人はマンションを選ぶべきです。
引越しすることになっても、マンションならば一戸建てに比べれば、売却も比較的容易。
お金の面で余裕があるなら、そのまま賃貸に出す、という場合もマンションのほうが借り手が見つかりやすいです。
電車通勤ではない人
一戸建てを購入し、そこから電車通勤する。
別に問題が無いように思うかもしれませんが、電車通勤に便利なところに一戸建てを購入するには、かなりいい土地の家になる。
そうなると金額がとんでもないことになるのです。
これが郊外の土地でも、通勤に便利なところはかなりの金額のため、電車通勤の方は、間違いなくマンションのほうが便利だと思います。
電車を毎日のように使うような場合、そもそも一戸建てよりもマンションをメインに探すべきなのです。
逆に言うと、一戸建ての方は徒歩や自転車、車での通勤ができる方にお勧めとも言えます。
投資目的でない人
マンションならともかく、一戸建てを投資も兼ねて購入なんてことは、絶対に止めましょう。
特に新築の場合、一戸建ては購入した瞬間に中古住宅となり、一気に価値が下がります。
車と同じ、新車で買って乗ったらすぐに30%くらいは値下がりとなります。
価値が下がると聞くと買うと損って思ってしまうかもしれませんが、その家に住み続ける限りは損なわけではありません。
20年も住めば、まあ元は取れたと言えると思います。
土地がどれだけいいところでも同じ。
さらに言うと、一戸建ては流動性も低いため、売るときに時間がかかる場合もありますので、投資の意味も兼ねて購入したい、というような動機の方は、止めたほうがいいでしょう。
庭で遊びたい人
庭は、一戸建てだけといってもいい非常にうれしいスペースの一つです。
マンションにも、ベランダで庭の疑似体験くらいは可能ですが、やはり本物の庭とは違います。
ただ、庭という点については、庭が苦手であったり、庭は不要、という方にとっては、マンションを選ぶ条件の一つとも言えるかもしれません。
庭があると、庭のお手入れに費用や時間が必要となります。
それは庭いじりが好きでない方にとっては、想像以上に負担になるのです。
一戸建ての場合、建物の維持管理以上に、庭の維持管理に手間暇とお金を掛けることになる場合もあります。
好きな人にとっては、庭付きというのは一戸建てだけにある魅力の一つです。
一番大きいのは引越し
一戸建てがおすすめの人の条件を何点か挙げましたが、結局は、引越しがあるか?ないか?これが一戸建てかマンションかの一番の条件だと思います。
仕事で転勤になった場合、一戸建てに住んでいる場合、転職も視野に入れて検討される方も結構見かけます。
一戸建てを購入前は、仕事にあわせて引越せばいい、という形から、家にあわせて仕事を選ぶ、という形態に変わるくらい、一戸建てというのは、生活基盤をそこ据える、ということになります。
こどもの学校の関係もあって、そもそも引越しが難しくなるご家庭もあります。
引越ししない、または、引越しできない、というような環境の方は、一戸建てがおすすめです。
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