家を建てる方で多いのは、結婚したばかりのご夫婦やこどもがまだ小さい家族が多いと思います。
最近では和室のない家も増えましたが、新築に際して、これからこどもが出来たときや今いる赤ちゃんのことを考えて和室、または、畳スペースをつくろうと考える方は非常に多いでしょう。
たしかに、赤ちゃんがいるとき、ベッドよりも畳の上に布団が非常に便利というのは間違いありません。
でも、あえて言います。
和室は不要なのではないか?と。
さらに言うなら、和室まではいらないから、畳スペースを作る。
こんな家をよく見かけますが、個人的には、畳スペースも同様に不要ではないか?と思っています。
和室のデメリット
畳の部屋である和室。
あれば便利なのですが、予算とスペースが限られている場合、どうしても必要な部屋ではありません。
そんな和室のデメリットをいくつか挙げていきます。
普通の部屋より高い
和室を作るとたいていの場合、普通の洋室より坪単価は高くなります。
予算が限られている中、あえて和室を作る必要が本当にあるのか、考える必要があります。
それよりも単純に部屋を広くしたり、設備にお金を回した方がより快適に生活できるのではないでしょうか?
掃除に手間がかかる
畳の表面にはござの目があり、その目にどうしてもゴミが入ってしまいます。
飲み物などをこぼしても大変です。
すぐに拭いても多少はしみ込んでしまう。
普通のフローリングだって隙間はありますが、それに比べて目が細かいため、とにかく掃除が面倒になります。
畳の上には家具などを置きづらい
畳の上に重い収納家具などを置いてしまうと、ずっと置いているとそこに跡がついてしまいます。
家具の重さがかかる脚の部分だけへこんだように跡が残ってしまうなんてことが良く起こります。
そうなると家具を置きたくなくなるのですが、赤ちゃんのための部屋だと赤ちゃん関連のものを収納する簡易なタンスのような家具くらいは欲しくなるものです。
また、畳は日にも焼けますので、ある時家具をどかしたら、その位置だけ焼けておらず、家具を置いていた場所だけ色が違うなんてことも起こります。
フローリングも日焼けしますが、やはり畳のほうが色が変わるのが速いような気がします。
置き畳という方法もある
ベッドだと赤ちゃんと一緒に寝てしまって、赤ちゃんがベッドから落ちてしまうのではないか?と心配。
その通りなのですが、それが和室が必要な理由にはなりません。
今は、フローリングに置くだけの畳もあります。
赤ちゃんがいるようなときには、置き畳をひいて、その上に布団、このような形でもいいのではないでしょうか?
これならその後、置き畳を撤去するだけで簡単に普通のフローリングに戻すことが可能です。
ただ、置き畳なので段差ができてしまいますが、あくまでも仮のものだと考えれば、それほど大きな問題ではありません。
むしろこの段差がホコリを畳の上から排除するという役目も果たしてくれますので、畳の上が少しだけ清潔となります。
家を建ててからその家で暮らす時間は非常に長いと思います。
今の暮らしだけで考えず、長い目で見て考えたとき、和室が必要かどうか?
よく考えてからその上で和室を作ったほうがいい。
少なくとも、こどもが大きくなった我が家にとっては、和室は不要だったかも、と感じています。
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