土地を持っている方は、土地については考える必要がありません。
これはすごく楽です。
建てる家の事だけを考えればいいわけですから。
土地を持っている人によっては、持っている土地が不便な場所だと、土地から探せるほうが良かったかな?なんて思ってしまうこともあるかもしれませんが、それは土地があった人の考え。
土地を探している人からすると、土地は絶対持っていたほうが楽。
まず土地代はいりませんし、土地を持っているということは、なにがしかその土地と縁があるということ。
親が住んでいたり、以前に住んでいたりして、知り合いくらいいる場合がほとんど。
土地から探すということは、誰も知らない場所にこれから住むということですから、様々な苦労があります。
建売住宅なら家と土地がセットになっているので、その総額だけを考えればいいだけです。
では、土地を購入して、そこに家を建てる場合、予算配分はどうしたらいいのでしょうか?
基本は土地優先
土地と家の予算配分は、基本的に土地を最優先にすべきです。
とにかく納得できる土地を探しましょう。
家の満足度というのは家そのものの満足度だけではありません。
家の周りの住環境も含めた満足度となります。
買い物に行くにも便利、こどもの学校も近い、病院や公園も近くにあって、何かと便利な土地。
こんな場所に暮らしていれば、家の小ささなど些細なことに感じるでしょうし、家への不満は利便性によってそれほど感じないことでしょう。
もしどうしても家に不満があるという場合でも、家自体はリフォームなどによって後からでも多少いじることはできるのです。
ある程度お金もかかりますし簡単ではありませんが、まったくできないわけではありません。
対して、土地については、これはもうどうしようもありません。
引越ししか手段はないのですから、家を売って、新たに家を買うしかない。
ある程度などというものではなく、すごーくお金がかかります。
ほとんどの方にとっては無理だと思う。
家には妥協したとしても、土地への妥協はできるだけしないようにしましょう。
その土地にいつまで住む?
土地を購入して、家を建てて住み始める。
その土地にいつまで住むのか?は予算配分を考える上で非常に大きな問題です。
将来的には田舎に帰って・・・なんて考えているなら、当然予算は土地を優先してください。
引越すのになぜ土地を?と思うかもしれませんが、引越すということは、いずれはその家を処分するということです。
家を売る。
簡単ではないんです。
その時、一番大きく影響するのが土地になります。
どんなにいい家が建っていようと、ある程度の年月が経てば、ただの中古住宅。
さらに言うと、家は自分好みに建てたいので土地だけ欲しい、という人のほうが多いくらいなので、更地にする費用が必要になるので家は無駄な建物となってしまう場合も。
いい家であっても家にはほとんど値段は付きませんが、いい土地は、いい値段で売却できますし、売却までの時間もあまりかかりません。
将来的に引越して、家を売却するという予定ならば、迷うことなく土地を優先してください。
逆に言うと、引っ越す予定がない方、将来もずっとここに住むという方は、家を優先してもいいということです。
地元に就職しており、基本的に引越しの予定はない、というような方が土地を探す場合、土地は多少妥協して、家を重視してもいいと思います。
土地には費用を惜しまない
家というものを、その建物自体だけでなく、周辺環境を含めて考えたとき、家自体よりも土地を重視したほうがいいのは間違いありません。
結局のところ先々のことはわかりません。
引越す予定が無くても、あくまで予定がないだけ、引越ししなければならない状況になるかもしれません。
そんな時、一般的にいい土地ならば売却も難しくありません。
予算には限りがあると思いますが、土地への費用は惜しまないようにしましょう。
ちなみに、いい土地、というのは意外と判断が難しい。
多くの人にとってのいい土地と、あなたにとってのいい土地が同じとは限りません。
街の真ん中に住みたい人もいれば、多少郊外のほうがいい、という人もいる。
そんな時は、高い土地はおそらくいい土地だと考えるのも一つの方法です。
思わず安くていい土地を、と考えてしまいますが、土地の値段が高いのには理由があります。
単純に、地主が土地は売却したいが急いで安くは売りたくない、という場合もあるのですが、基本的には利便性が高く、非常に人気があるため値段が高いのです。
逆に、お買い得な土地に巡り合った場合、何かあるのではないか?と考えてください。
偶然、地主が早く売りたい、という土地なら割安かもしれませんが、他の理由で割安である場合のほうが多いと思います。
土地を見ただけではわからないような、何か見えない理由がある可能性もありますので気を付けてください。
コメント