間取りは南側の取り合い

間取りの失敗

リビングは、大きな窓を作って明るく開放的に。

ダイニングも同じ。

寝室やそれぞれの部屋も光の入る明るい部屋がいい。

このように間取りを考えてみると全ての部屋を南側に配置したくなります。

当然と言えば当然の結果です。

でも、南に面することができる部屋というのは、よっぽど東西に長い土地以外では、土地の形状から限られてきます。

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優先順位を付けるしかない

どれだけ考えても南に面したスペースは限られています。

それなら優先順位を付けて考えるしかありません。

まずは、リビング、ダイニングでしょうか?

それから寝室や各居室。

この辺りが妥当な優先項目だと思うのですが、ここで忘れてはならないのがキッチンです。

キッチンは比較的北側に配置され、暗くなってしまうことが多いのです。

でも、キッチンは朝、昼と明るい時間帯に使用されることも多いので、できれば南側の比較的明るいところに位置するといいと思います。

では、北側は?

南に位置したい部屋はある。

では、北側はどうするのか?

はっきり言って北側のほうがいいものなんてほとんどありません。

あえて言うならパントリーでしょうか?

南側に面すると気温が高くなってしまうので、パントリーは日の当たらない北のほうがいいかもしれない。

後はウォークインクローゼットなど。

結局、収納は北側のほうがいい場合が多いと思いますが、一般的には他には思いつきません。

ただ、実際問題北側にもスペースはあるので、廊下や階段が配置される場合が多いでしょう。

その結果、廊下や階段は暗くなってしまう場合が多いのです。

北側の明るさ対策

暗くなってしまいがちな北側。

その対策は、北側にもとにかく窓を設けることです。

窓があるだけで、かなり明るくなります。

日の入らない窓なんて必要?こんな風に思うかもしれませんが、絶対にあるほうがいい。

直接窓から日光が入らなくても、窓があるだけで外の明るさを取り込むことが出来ます。

特に階段。

途中に明り取りの窓があるだけで、本当に明るくなります。

風呂や洗面も北側に配置されがちです。

風呂などについては、北側で問題なし。

基本的に夜に入ることが多いと思いますし、大きな窓を作ることもほとんどないと思いますから。

東西はどう考えるか?

南側、北側については誰もが考えることです。

では、東側、西側についてはどのように考えるべきでしょうか?

これは東をメインに考えるのがいいと思います。

東側は朝日を浴びることになります。

対して、西側は夕日。

やはり朝起きたときに日の光を浴びたほうが体内時計など、健康面を考慮しても好ましいと思いますので、東側に重きを置いて間取を考えることになります。

西側よりも東を優先で考えましょう。

この点で考えると、南と東に道路がある場合と、南と西に道路がある場合、この二つの角地で悩んでいるなら、他に考慮すべき要素がないなら、南と東に道路があるほうを選ぶのがベターなのではないかと考えます。

そもそも角地にはやはりデメリットも多いので、その点も踏まえて考える必要がありますが・・・。

やっぱり土地探しが重要

間取りをじっくりと考えていると、家の中での動線などよりも、室内と屋外の関係性を考えるほうが難しい問題となります。

それは家を建てようとする土地の立地や形状が間取りに大きな影響を与えているということです。

接道の方角。

土地がどちらの方角に長いか、などの土地の形状。

ある程度間取りに対する希望があるようなら、土地によっては全ての要望を満たした間取はできない可能性もあると考えても間違いではありません。

このように考えると、やはり人気の土地は南接道の東西に長い土地になると思います。

まあ、こんな形の土地はなかなか見つかりませんが、土地の形から南に面した部屋を多く取れますし、南側には道路があるので、境界ぎりぎりに建物が建ってしまって南側がふさがれてしまった、ということもありません。

非常にいい土地であると言えます。

また、土地探しにおいて忘れがちな注意点として、隣の土地との関係です。

隣の土地にまだ建物が建っていない。

このような時、建物はまず間違いなく北側一杯に建つことになります。

これは誰もが南側に庭をつくったり、家を明るくするためにスペースをとりたい、と考えるからです。

この点を忘れていると、素晴らしいと思っていた土地も、家ができて住み始めた後、のちのち隣の家が建ってしまってから、想像とは違う土地、になってしまいますので注意してください。

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