家を建てるには、とにかくお金がかかります。
いい土地、いい家、いい庭、何を手に入れようとしても、まずはお金、予算が許すということが大前提です。
土地や家などはもちろん、家具、家電、カーテンなど細かな出費がたくさんあって、お金なんてすぐに足りなくなってしまう。
とにかく、なにをするにもお金がかかります。
しかも、家を新築するときにはイレギュラーな費用が突然発生したりすることも。
地盤補強などの予想外な費用も。
想像以上の金額の出費が突如出現するのですから驚いてしまいます。
先に家を建てた友人から、このような話をいろいろ聞いていたため、金額については、とにかくシビアに考えていました。
見積を何社かのハウスメーカーにもらい、検討。
さらに、交渉して、とにかくコストダウンをするように努めました。
初めは大手メーカーや工務店に依頼していましたが、どうにも高いと思ってしまって、ローコストハウスメーカーを主体に移行。
やはりローコストハウスメーカーは、ローコストと入っているだけに大手に比べれば、かなり安い。
それでも、もっと安いところがあるのではと、今度は地元のローコストビルダーへ。
やはりこういった地元のローコストビルダーはさらにお安い。
はじめの大手メーカーの金額に比べるとかなりのコストダウンとなります。
でも、ただ金額が安ければいいというものではありません。
家の仕様を比較しながら見積内容を精査して、比較検討するのですが、これがなかなか難しい。
家というのは仕様が各社まちまちです。
構造も違えば、設備も違う。
仕様上の表記は一緒でも、施工方法が微妙に違うという場合もあって、簡単には比較できません。
仕様を完璧にそろえて検討できれば純粋な比較で簡単になりますが、各社仕入れや協力会社の関係なのか、標準設備のメーカーも異なりますので簡単ではありません。
そもそも仕様上の表記だけではわからないような、細かい造りまではわかりませんので、比較するのは無理があるのかも。
せっかく見積を何社かとったとしても、結局、単純な金額だけでは比較できないわけです。
ただ、たくさん見積を取りましたが、その中で、気に入ったからといって、あえて高い見積のハウスメーカーを選ぶ、というのは気持ち的になかなか難しい。
比較のために何社かのハウスメーカーから見積を取ったのに、結局比較せずに選んでいることになるのですから。
最終的には、自分たちが希望する最低限の仕様を満たしていて、一番安いメーカーに決めました。
その時は、そのハウスメーカーで一応納得はしていたのですが・・・。
その後、完成した家は、機能的で新築なので当然きれい。
まったく問題はありません。
ただ、かなり厳しくコストダウンを行って無駄をそぎ落としたので、どうにもシンプルすぎといいますか・・・。
せっかくの注文住宅だったのですが、普通のきれいなアパートの部屋みたいに、何もないシンプル過ぎる部屋となってしまいました。
生活は快適です。
でも、何ヵ所かでよかったから、なにかこだわりの部分といいますか、来客の人に見せるような箇所を作るべきだったかもしれません。
家をお披露目しようということで、友人を招待しても、本当に普通の家なので、ここが見せ場ってところが無いのです。
新築だし、きれいで、広さもそこそこ。
来客の友人などからは、うらやましいとは言われますが、新築に招待した友人が家の悪いこと言うはずもないため、本当はそれほどいいと思っていないのではないだろうか?なんて勘ぐってしまいます。
自分の気持ちの問題でもあると思いますが、ちょっと寂しい家だったかも。
建ててから金額的にも住宅ローンを問題なく返済することができているから考えるのかもしれませんが、もう少しお金を掛けても良かったかも。
少しコストダウンを優先しすぎました。
せっかくの新築です。
大きなコストアップだったとしても、住宅ローンの月々の支払い金額としては、数千円程度のアップでした。
もう少し贅沢をすべきだったのかもしれません。