電子錠はどれも一長一短

設備の失敗

玄関の電子錠。
はじめは予算の関係で悩んでいたのですが、使い始めればやはり便利です。
鍵穴を探して、鍵を入れて解錠。
玄関のかぎを開けるなんて、たったこれだけの動作なのでそれほど面倒とは思ってなかったのですが、いざ玄関を電子錠にしてみたらその便利さに驚きました。

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鍵を探さなくていい

荷物を持って帰ってきて、ポケットやかばんの中にある鍵を探す。
これが本当に嫌。
晴れの日で、下においても気にならない荷物ならいいのです。
でも、雨の日で濡らしたくなかったり、できれば地面に置きたくはない荷物を持っていると最悪。
玄関前でごそごそとかばんの中を探すけどなかなか見つからない。
ポケットかと思って探してもない。
結局、なぜかいつも入れないかばんの内ポケットの奥から見つかる。
私がせっかちなだけかもしれませんが、本当に腹立たしい。
本当にたまにしか起こらないことですが、たまにだからかすごくイライラしてしまいます。

これが電子錠によってほとんど起こらなくなります。
電子錠がどこにあってもいいのです。
玄関についているボタンを押すだけ。
電子錠が玄関付近にあり、ボタンが押されれば解錠されるのです。
簡単に言えば車のスマートキーと同じですね。
鍵を持っていれば、ボタンで開けることができます。

ちなみに設定によって、ボタンを押すことを無くすことのできるものもあります。
鍵を持った人が近づくだけで解錠するという動作です。
我が家ではさすがに気分的に心配なのでボタンを押すと解錠に設定しています。

便利な中にも盲点が

玄関の電子錠はすごく便利でメリットしかないように思われがちですが、デメリットも存在しています。
それはカギを持たずに外に出てしまい締め出されるという、ホテルのオートロックでたまに起こってしまうような事故です。
基本的にはホテルのルームキーを持ち忘れることはないと思うのですが、友人に聞くとたまにやったことがある人がいます。
まあ、わからなくもないです。
私もホテルでは、あとちょっとで締まりそうになったことがありました。

ホテルはたまにしか泊まらないから起こりがちとも言えますが、普段の日常でも玄関から出入りすることは1年間でも1000回近く行うことです。
いつかは誤って締め出されてしまう可能性は高いと思います。
締め出しを防ぐにはとにかく鍵を常にもって家から出るしかありません。
でも、これって意外と忘れてしまいます。

また、思わぬ締め出しもあったりします。
家族の一人が家に誰かいると考えてちょっと外へ出たときに、家にいるはずの人がそのまま戸締りをして外出してしまうというパターンです。
このこと自体は普通の鍵でも起こるのですが、電子錠だとより起こる可能性が高くなります。
どうしても戸締りの意識がなくなるからです。
戸締りをしなくても鍵が締まる。
このことを忘れてしまい、自然と締め出されることになるのです。
先にちょっと外へ出た人は、ほんのちょっとだし、まだ家にいるだろうから、鍵なしで大丈夫と考える。
後から外出した人は、鍵を持たずに出ていくわけないよねって考える。
これで見事に締め出しの条件成立となります。

小さなこどもがいる場合も電子錠は要注意。
3、4歳ころ限定のことかもしれませんが、玄関を開けて外でちょっと作業をしていた。
こどもが勝手に出ていくのが怖いので、念のため鍵を掛けておきます。
そして、家の中に戻ろうと、解錠し玄関を開けたら、突然こどもが私の横をすり抜けて玄関から飛び出していった。
私は驚いて急いで追いかける。
無事にこどもを捕まえる。
・・・鍵は持っていません。
こどものやることは予測不可能です。

ただ、締め出されてしまうというリスクはあるのですが、逆に、戸締りを忘れてしまうというリスクは限りなく0になるわけです。
家を出てから、玄関の鍵かけたかな?と不安になって確認のため家に戻る、というようなことはしなくてもよくなります。
これは心理的には非常に助かります。
時間に追われて家を出たときに戸締りの心配をしなくていいのはかなりありがたいです。

ちなみに、締め出されるのが気になるからオートロックをOFFにする、ということも可能です。
でも、この場合、鍵のかけ忘れを防止するという電子錠の大きなメリットを損なうため、おすすめはしません。
また、玄関内から手動で鍵を開けた場合は、オートロックにはならないというものもあります。
ただ、これも外出時は基本的に常に手動で鍵をあけて出かけます。
この機種の場合、締め出し事故からは解放されますが、オートロックのメリットはないに等しいので、注意してください。

カードをカザスと開く

専用のカードやスマホをかざすと開くという電子錠もあります。

これだと、スマホは常に持ち歩いている、という方ならスマホを設定しておけば鍵の持ち忘れもなくなりますし、そもそも荷物として鍵を持たなくていいというのは、大きなメリットです。
すごく便利に感じるのですが、この電子錠の場合、持っているだけでは解錠できません。
かばんやポケットからスマホやカードを取り出して玄関の読み取り部にかざす必要があります。
これはむしろ不便に感じる場合が多いです。
スマホで解錠できるように設定しておけば、それほど面倒とは感じないかもしれませんが、それ以外のもので解錠するには、家について玄関前で財布や定期入れなどからカードを取り出して解錠する。
かなり面倒だと思います。

どうせ何かを取り出してかざす必要があるなら、普通のかぎと大差ないような気がする。
このかざすという方式だと、スマホは常に持っていて、少しでも荷物を減らすため鍵を持ち歩きたくない、という方にはいいのかもしれません。
車に乗る方は、車と家のスマートキー、普通のかぎのように小さくないため、二つも持つのは意外とかさばるし、煩わしいものです。
解錠時はたいして便利というほどでもないため、荷物を減らせること、それと、オートロックの2点が大きなメリットと言えるかもしれません。

他にもメリット、デメリットが

細かいメリット、デメリットは他にもありますので紹介します。

メリット

鍵の紛失時は意外と楽かも

アパートの鍵などは退去時に交換します。
前の住人がスペアキーなどを作っている可能性があるためです。
これが電子錠の場合、どうなるでしょうか?
電子錠の鍵やカードを落としてしまった場合、玄関の電子錠ごと交換する必要はありません。
鍵やカードをすべて再登録する形となります。
落としてしまった鍵だけ購入すればいいだけです。
全ての鍵を再登録しないといけないので面倒と言えば面倒ですが、自分でできることですので、鍵の紛失時は電子錠のほうが対応が簡単かもしれません。

鍵の複製が難しい

大きなショッピングモールからホームセンターなどにも鍵の複製を行ってくれるところがあります。
スペアキーを簡単に作ってもらえる。
非常に便利ですが、簡単に複製をつくられてしまうと考えると非常に怖いですよね。
でも、電子錠では簡単には作れません。
おそらくこういったことの専門家ならば作れないことはないとは思うのですが、素人が簡単には作れない。
今のところは簡単ではないので、いつの間にか合い鍵をつくられてしまうという心配はないと思います。

デメリット

鍵の保管場所

電子錠の鍵を玄関に置いておくと、どうなるでしょうか?
そもそも鍵を玄関に置いておくのは少々不用心とも言えますが、この場合、いつでもボタンを押すだけで解錠できる状態になってしまう。
オートロックだとしても、ボタン操作でいつでもだれでも開けられる状態なのです。
玄関付近に鍵を置いておくことはできないと考えてください。
鍵の保管場所には注意が必要です。

故障時の問題

電子錠が故障する。
これはなかなか想定しづらい問題なのですが、普通の鍵より複雑な分、故障は起こりやすいと考えられます。
そして、故障の時は業者により電子錠ごと交換することになると思いますが、その費用は普通の鍵の交換とは違い高額となります。
普通の玄関の鍵の場合、交換費用が3万円程度となりますが、電子錠の場合、その方式にもよると思いますが、5万円以上かかります。
鍵の種類や、故障個所にもよりますが、10万円程度と想定してください。
最近は普及によって多少値段も下がってきたかもしれませんが、以前はこのような値段でした。
便利なのもですが修理費は高額になります。

停電時にはどうなる

停電時は当然電気がないため通常の動作はできません。
でも、大丈夫。
予備の鍵で手動で解錠できます。
ただ、この予備の鍵を持って外出しているか?というのが問題。
停電なんていつ起こるかわかりません。
常に予備の鍵を持っておけばよいのですが、荷物が多くてかばんを変えたら、前のかばんに入れっぱなしだったとか、常に持っているというのは意外と難しい気がします。
まあ、長期にわたる停電はそれほど頻繁には起こりませんので、この点は注意して、もしもの時を覚悟しておくしかないかもしれません。
電池式なら停電時も安心なのですが、電池交換が必要になります。
開閉頻度にもよりますが、2年程度で電池交換になります。
これを早いとみるか、よく持つとみるかは微妙なところです。

電子錠どれがいいの?

玄関に標準でつけられる電子錠としては、いまのところ大きく分けると車のスマートキーのようなもの、カードをかざすもの、の2種類となります。
では、どちらを選ぶべきか?
どちらも一長一短ですので、電子錠を使う人の生活様式や好みになります。
個人的にはやはり玄関にカードをかざすのは非常に面倒に感じてしまうので、スマートキーのようなタイプが好みですね。
鍵を持っていてボタンを押せば開く。
普通のかぎのように鍵穴に差し込んで、鍵を回す。
最近の玄関には鍵が2個付いていますから、それを2回行う必要があります。
それがボタンを押すという動作だけになるので解錠は非常に快適になりますね。

そして、その中でも、やはり手動で解錠した時も常にオートロックになるタイプがいいと思う。
これは締め出しの心配はあります。
でも、それ以上に外出時の施錠忘れの心配から解放されます。
私が心配性なだけかもしれませんが、鍵が心配になって家に戻ったことは何度もあります。
電子錠になってからは一度もありません。
まあ、鍵を確認するのを忘れてもまず間違いなく施錠されますから。
締め出しのリスクを取ってでも、オートロックはありがたい機能だと思います。
ただ、やはりこの辺りはそれぞれの生活様式や好みの問題かもしれません。

いずれにせよ玄関の電子錠は無くてもいいように感じますが、あれば圧倒的に便利です。
新築時は一度は検討してみてください。

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