ハウスメーカーなら楽できる

家作りの考え方

ハウスメーカーと聞いてどのような印象を持つでしょうか?

まず最初に浮かぶのは、高い!とにかく高い!!これが一番強いイメージではないでしょうか?

他にも、会社がつぶれない安心感、メンテナンスなどのアフターサービスが安心、などいろいろあるとは思いますが、やはり一番頭に浮かぶのは、値段が高い、というイメージだと思います。

では、ハウスメーカーで家を建てると損なのか?

まったく損ではありません。

値段が高いのにはそれなりの理由があるからです。

家が完成するのが早い

ハウスメーカーの場合、小さな工務店に比べて家が早く完成します。

こどもの入学に間に合うように、などできるだけ早く入居したい場合は、非常にありがたい。

別に急いでないからゆっくりでも構わないので特にうれしくない、なんて思う人もいると思いますが、そんな人にも家が早く建つというのは明らかな利点です。

家を建てる、ということは非常にストレスがかかります。

決めなければいけないことも多いですし、家族間で意見が対立することもある。

家を建てようとすると多くの問題にぶつかります。

問題解決には時間がかかる、と思うかもしれませんが、時間に制約がない場合のほうが問題はなかなか解決できない場合が多いのです。

だれもが妥協はしたくありません。

でも、こちらを立てればあちらが立たない、というような状況では、お互いに妥協するしか解決への道はありません。

こんなとき、いつまでに決めないといけない、というような期限がない限り、妥協したくないわけですから、いつまでも決められなくなってしまいます。

妥協するしか解決策がないのに誰も妥協しない、このような矛盾した状況になってしまうのです。

どうせ妥協しか解決策がないのなら、揉めている時間が短いほうがいい。

このような家族間の問題だけでなく、工事中は様々な問題が起こります。

車などの工業製品のように何台も作るなら徐々に改善されますが、注文住宅の場合、1軒1軒異なるので常に初めて造る家になる。

このような場合、問題が起こることは避けられません。

問題が起きるなら、問題解決までのストレスを受ける期間が短いほうがいいに決まっています。

工期が短いというのは、さまざまなストレス低減につながります。

細かい点までお任せで

家を建てるには、まず土地が必要です。

さらに、登記などの届け出やその他の細かい手続きに至っては無数にあるといってもいいくらいです。

これらの重要なことから細かいことまでハウスメーカーなら工務店よりもしっかりと助けてもらうことができます。

土地探し、資金計画、各種届け出など、本当に事細かにお手伝いしてもらえます。

優秀な担当者なら、本当に何もしなくてもすべての手順を取り仕切ってくれるでしょう。

ただし、あくまでハウスメーカーの担当者がしっかりした人である場合です。

営業マンもたくさんいますので、どうしても当たり外れはあります。

ハウスメーカーを選定する際には、営業マンはかなり重要な要素となります。

工務店と比べて楽をさせてもらえるハウスメーカーを選んだのにその点で苦労させられたら、ハウスメーカーを選んだ意味がなくなってしまいます。

工事中の管理

小さな工務店では、工事中の管理などたいして行われていないと思います。

それにも理由があって、工務店などの工事業者の数が少ないため、ある程度信頼していても大丈夫だからです。

これがハウスメーカーでは年間着工数が違いますから、工事業者も無数にあるため、きちんと管理しなくてはいけなくなる。

どっちもどっち、かもしれませんが、管理がしっかりしているほうが安心感はあります。

最近ハウスメーカーは現場管理により厳格になってきた印象があります。

現場の整理整頓から工事を担当する業者のマナーにいたるまで厳しく指導しているようです。

メンテナンスは安心

はっきり言って、メンテナンスという点で比較すると、ハウスメーカーは圧倒的に優れています。

メンテナンスというと、小さな不具合などに対応することばかりではありません。

本当に大切なのは、10年後、20年後、30年後のメンテナンスです。

そんな先のことまではなかなか考えることは難しいですが、その時のことを想定してみると、ハウスメーカーの場合、会社がなくなってしまった、ということはあまり考えにくいです。

小さな工務店や建築家に依頼した場合などでは、10年後、20年後に会社が無くなってしまっている可能性もあります。

個人でやられている方などの場合、会社の業績が悪くてつぶれてしまった、というよりは、単純に、廃業した、という可能性すらあるのです。

ハウスメーカーが絶対に潰れないか、というとそうではありません。

会社が潰れてしまう可能性はあります。

ただ、可能性を簡単には比較できませんが、どう考えたって小さな会社のほうがその危険は高いと思います。

ハウスメーカーにメンテナンスを頼むと、無料の場合もありますが、ある程度年数が経てば当然費用は掛かります。

その費用はかなりいい金額となってしまう場合もあります。

でも、すぐにメンテナンスをお願いできるところがある、ということが一番重要なのです。

古い住宅などは、ブラックボックスになってしまい、開けてみないとわからない、家の場合だと、壁を壊して中を見てみないとわからない、という状況に陥りがちです。

費用は確かに掛かるけど・・・

ハウスメーカーは高いです。

これは間違いありません。

でも、同じ家を同じように管理して建てようとした場合、その程度の費用がかかるものと考えてください。

金額だけ比較すると絶対的に小さな工務店が安いと思います。

でも、実際にはできないと思いますが、仮に、注文住宅でハウスメーカーと工務店で同じ家を建てたとき、施主が楽なほうはどちらか?と考えると、ハウスメーカーだと思います。

費用はたしかにかかるけど比較的楽に家を建てることができる。

これがハウスメーカーの一番大きなメリットでしょう。

ちなみに、大手ハウスメーカーにも悪い評判がある場合があります。

もちろん実際にトラブルもあるでしょう。

でも、それは当然です。

建てる軒数がまったく違いますから。

最大手クラスのハウスメーカーは年間10000棟近く建てていると思います。

千ではなく万です。

トラブルは無くさなければなりませんが、それだけ多くの家を建てれば、大きなトラブルが起こってしまう確率も当然上がります。

対して、そこそこ大きな工務店が年間50棟も建てているとすると、その200年分を1年で建てている計算です。

こう考えると、ハウスメーカーにトラブルなどの悪い評判がたつのも仕方ない面があると思います。

話が少しそれましたが、ハウスメーカーで家を建てるのは高いです。

でも、ストレスができるだけ少なく、楽しんで家を建てることができるなら、その費用はそれほど高くないかもしれません。

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