家のPM2.5対策とは?

家作りの考え方

PM2.5とは、直径2.5マイクロメートル以下の小さい粒子のことを言います。

最近では、家の24時間換気システムについても、フィルターなどによって、PM2.5を90%以上除去、というような謳い文句が付いていたりします。

24時間換気をしていても、外の汚い空気をそのまま家に入れるのはたしかにちょっと気になります。

どうせならPM2.5をできるだけ除去した綺麗な空気を家に入れたい。

感覚的にはわかります。

でも、本当に24時間換気システムに、PM2.5対策が必要でしょうか?

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外出するのに?

家の中の空気からPM2.5を除去したとしても、そのそも昼間は学校や仕事に行っている方が多いはずです。

買い物やお出かけだってします。

家の中にずっといる、なんて方はほとんどいないと思います。

その場合、家のなかだけが綺麗でもあまり意味がありません。

家にいる時間が長い、または、家の中くらい綺麗な空気にしたい、そういった考え方もわかりますが、家の中に入ってくる空気は換気システムからだけではありません。

出入するからには玄関を開けますし、PM2.5が全身に付着したままの人が出入りすることになる。

ペットを飼っていたら、その子たちにも付着しています。

室内をPM2.5のような微粒子などからもきれいに保つことは、ほとんど不可能に近いと思う。

出来れば綺麗な空気で生活はしたいですが、今の日本の空気の汚れ程度ならば、24時間換気システムにまでPM2.5対策をする必要があるのでしょうか?

メンテナンスの手間

24時間換気システムのフィルターによってPM2.5を除去した場合、フィルターを交換する必要があります。

フィルターのついた換気システムなら当然交換や清掃が必要な場合がほとんどです。

でも、PM2.5に対応したフィルターとなると、おそらく価格も通常よりも高くなります。

さらに、目詰まりもしやすくなってしまうため、交換頻度にも気を付ける必要があるでしょう。

詰まりやすい理由は、フィルターの目を細かくしないとPM2.5が通過してしまうから。

目が細かいということは、微粒子を捕まえる性能は上がるのですが、詰まりやすくなる、ということでもあります。

フィルターを詰まったままにしていれば、PM2.5対策のために、そもそもの換気システムの目的である換気性能がいつの間にか下がっていた、なんてことになれば本末転倒です。

PM2.5対策は必要?

PM2.5をできるだけ除去したい、と考えて換気システムにまで気を配るのは、間違いではありません。

ただ、外出もするわけですし、家の中だけ気を付けても・・・・。

そして、東京都のデータとなりますが、2011年から2018年にかけてのPM2.5の推移のグラフがあったのですが、グラフを見る限り、徐々に減少傾向にあります。

大気中のPM2.5は減ってきているのです。

また、たばこやストーブなどからPM2.5は多く出ているらしいのですが、それらも分煙が進んだり、そもそもストーブをあまり使わなくなった、など身近でもPM2.5を吸い込む量は減りつつあると思う。

それなのに費用や手間をかけてまで、家の中にだけ厳重な対策をすることは、あまり意味のないことではないでしょうか?

あえて対策するなら、空気清浄機を使うというくらいが一番効率がいいかも。

PM2.5だけでなく、においなどの対策にもなるため、意外とメリットがあります。

アレルギーのある方や慢性的に気管支炎に悩まされている方などを除けば、PM2.5のために換気システムについてまで気を配る必要はないでしょう。

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