収納についての考え方

家作りの考え方

間取りを考えるとき収納の量についてはかなり気になるところです。
収納が足りない、アパートで暮らしていると感じることです。
そして、ものは溢れていきます。
新築するならそれは避けたいので、収納は入念に考える。
でも、考えるべきは、収納量についてだけではありません。
そもそも収納と併せて、しまい方、持ち物についてしっかりと考えるべきです。

使う場所に収納する

収納を活用するときの動線を短くするために、収納場所は使用する場所の近くにしなくてはいけません。
なかなか使う場所にそれぞれ収納を設けるのは難しいかもしれません。
多少離れてしまうのは仕方ない。
でも、できるだけ近い場所にしまう。
これだけで部屋が物であふれるのを防ぐ助けになります。

部屋がものであふれるのは片付けないから。
片付けない原因の一つは、面倒だからです。
ほんのひと手間と思うかもしれませんが、それが積み重なると後で片付ければいいか、となってしまいます。
こうして部屋に物があふれていきます。

収納場所を考える上で絶対に気を付けたほうがいいのが、階をまたいで片付けない、ということ。
1階と2階、それぞれに十分な収納を用意する。
特に足りなくなるのは1階です。

一般的には、1階にLDK、2階に寝室というような間取りが多いと思います。
2階には各部屋にクローゼットがある場合が多いのですが、1階のLDKは家族の共用スペースという形になるため、あまり収納はありません。
収納は少ないのに、出かけて帰ってくるのは当然1階。
必然的に物が置かれやすくなります。
その都度2階に持っていけばいいのですが、どうせ明日にもまた使うからと、そのままになる。
1階のものを2階へ持っていく。
これが想像以上に面倒なのです。
実際、階段の上り下りは疲れます。
毎日のことでもありますし、収納にしまうための物を持っていたらなおさらです。
間取りを考えるときには、2階の収納は特に気にしなくとも一般的なクローゼットがあれば十分かもしれませんが、1階の収納は要注意です。

探しやすく出しやすいこと

収納を考えるとその量だけにとらわれがちですが、収納というのは、また使うものをしまうわけですから、すぐに物の場所がわかって、取り出せることが重要です。
綺麗にしまうこともいいのですが、使いやすいことのほうが大切です。
探しやすく出しやすいためには、収納自体の奥行が問題となります。
大きなものもしまいたいと考えると、奥行を深くしてしまいますが、奥行きがあると収納するものが増えると物が後ろに隠れてしまって、ものが見つからなくなってしまいます。
物の大きさによって、収納するエリアを分けて、すべてのものが表に出ているようにするとつかいやすいと思います。

物を減らす

収納というのは、また使うものをしまうので、出しやすいことが重要と上で書きました。
そのためにはそもそも物が少ないということも重要となってきます。
そして、また使うものをしまう、ということは、もう使わないものは収納しない、とも言い換えることができます。
ならば、もう使わないもの、と、まだ使うものを仕分ける、ことが必要になります。
でも、この判定が意外と難しいのです。
よく言われるのが、1年間使わなかったらもう使わない、というもの。
洋服などによく言われますね。
これはほぼ正しい。
ただ、あくまで ほぼ なんです。
ときには捨ててしまった後、必要になることもあります。
捨てたことすら忘れてしまって、そこら中探した後、以前に捨てたことに気が付く。
本当によくあります。
かといって捨てないと物であふれてしまう。
捨てるべきか、捨てないべきか、これが本当に難しい問題です。

物を捨てるとき、私が個人的に考えるのはその物の値段と手に入れやすさ。
たとえば、使うか使わないかわからないものがあるとします。
捨てた後、それを100円で購入できるなら、即捨てることにしています。
これが1000円くらいまでは即捨てていい。
1000円と思うともったいないような気もしますが、気にしていたら物は増えていきますし、しまうということは場所を占有するということです。
トランクルームや貸し倉庫などを借りたら、月々お金がかかりますよね?
それと同じで場所をとるということは費用をかけていることと同様なのです。
だから、小さなものでも長く取っておくということはお金がかかっているのと同じ。
1000円くらいなら捨ててしまって問題ありません。
どうしても必要になったら購入する。
これは捨てずにしまっておいたら、かからなかったお金かもしれませんが、実際にはしまっておいた場所代と探すときの時間を考えると、いかに無駄が多く、たいした金額でないかがわかると思います。
長くしまっておいたものは探すのにもかなり時間がかかっていると思いますからね。
捨ててしまって、必要になったら購入するほうがたいてい安上がりになっていることでしょう。
ちなみに、個人的には5000円くらいまでのものなら、1年以上使っていないものは捨てるようにしています。

物を捨てる上での注意

上に書いたどんどん捨てるという方法は、あくまで持ち主が行うべきです。
これを他人が行うと大変なことになります。
他人というのは家族でもNG。
夫婦でも当然NGです。
捨てる前に必ず確認しましょう。
物の価値というのは人それぞれです。
1000円で購入できるから捨てても構わないと本人以外の全員が感じても、本人にとってはそれは100万円の価値がある場合があるのです。
変えるものはできる限り捨てる、この意識を持ちながら、それぞれの持ち物を捨てていくようにしてください。
少なくとも、本人への確認は絶対に行うべきです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました